6ピッチ目 5.6、35m ちょっとわかりにくいトラバースだ。シーズンはじめなので踏み跡が薄くわかりにくい。グレードは低いが、足下がすぱっと切れ落ちているのでスリップ注意。支点は要所に設置されている。屈曲するのでロープの流れに注意したい。トラバースが終わると、立木のあるバンドを斜上し支点でピッチをきる。


バンドのトラバースのリードする
7ピッチ目 5.9、30m 有名なハンドトラバースのハイライトピッチ。ここは気持ちにゆとりを持って楽しみたいところだが。初見はルートがどうなっているのか想像もできなかったが、2回目なのでペース配分ができる。まずバンドを右上でルートの半分、残り半分はまず左上するクラックにそって登り、水平クラックの移っていく。水平部分はボルトが3本ある。細かいがスタンスがあり、手はガバなので問題はないが、手にくる。写真をたくさん撮ってきたので、見て楽しんでください。

リードシーンはたくさんとうさぎが撮影

水平トラバースのリード

水平トラバースのリード セカンドのうさぎ




水平トラバース

腕を使わないともたなくなる

最後は両手で
8ピッチ目 5.9、25m さピッチも終盤にさしかかってきた。ここからは高度感のあるカンテルートになる。全ピッチリードしているのでへばり気味だが、あと2ピッチなので楽しんで登りたいところだが。カンテばかりを登るわけではなく、後半は東側にルートが移る。壁が立っていて高度感がすさまじい。壁は立っているが、ホールドとスタンスはしっかりとしている。

8ピッチ目のリード


まさしくスカイラインの登攀。空に向かって登って行く。足下を見るとすさまじい高度感が感じられる。もう少しゆとりを持ちたいが、所々にスパイスがきいているので心が締まる。



ちょっとしたテラスでピッチを切る。後続の登攀がよく見え、撮影がしやすかった。次回はセカンドで登り、真横や少し上、少し下から撮影してみたい。「ルポルタージュ」という言葉があるがフランス語らしい。報告の意味だ。北海道の名付け親である「松浦武四郎」がこの辺りの様子を140年前にルポタージュしている。秘境の地で感じたことを皆に伝えたいという気持ち、自然の素晴らしさを共有したいという気持ち、これがルポライターの本質とすれば、私はここでカメラを持っていいシーンを切り取っている。
