■錫杖岳前衛壁(北アルプス) |
レポート No.911 |
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10月3日 四日市(17:00)〜新穂高温泉(22:30) |
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| ページ1 | ページ2 | プロローグ 錦秋の晴天を狙って錫杖岳へ。7月に続き再び1ルンゼへ。土曜日は出合に6張りのテントがあるようで、混雑が予想されたが、大半は左方カンテや注文の多い料理店が流れたようで、1ルンゼは我々とTアルパインの2パーティーのみ。予想に反し曇りがちな天気になったが、快適にクライミングが楽しめた。 アプローチ 前夜車泊で4時30分の目覚ましで起床。準備をしている間に隣のパーティーが出発していった。前回のコースタイムに合わせて今回も5時の出発で準備を進めた。予定通り駐車場をヘッデン頼りに出発した。朝は冷え込んでいたが、クリア谷を横切る時には体が温まっていた。クリア谷周辺お紅葉はまだ少し時期が早いようだ。今回、前回の経験を生かし、ギア類は最小限にまとめられたのでザックをそれほど重くならなかった。 錫杖沢出合で軽く朝飯。テントが5張りあり、賑わっていた。昨日は、左方カンテや注文の多い料理店は混雑していたようだ。情報通りだ。 1ルンゼ取付 錫杖沢左岸を少し進み1ルンゼに入る。前回は踏み跡が薄れていたが、今回は前衛フェイスへのメジャールートになっていた。息を切らしながら登る。オオカメノキの葉は色鮮やかに染まり始めていたが、ダケカンバやブナの色づきはまだこれからだろう。登りはきついあが、秋の広葉樹林の雰囲気はいい。 さて前衛壁だが、3つのルンゼを区切られ、左から北沢フェイス、第1フェイス、第2フェイス、第3フェイス、第4フェイスと続き。今回の錫杖沢から1ルンゼと詰めていくと第1フェイスにあたる。もっとも効率の良いアプローチだ。 1ピッチ目 5.9 45m 最初の10mくらいは豊富にホールドはあるがプロテクションが取れない。カムかナッツでとりたいが、見つからない。後半はプロテクションがカムでとりやすくなる。壁は立ってくるので、簡単にはいかなくなるが、立ち往生するようなことはないだろう。そこが5.9だ。 後半は順調にロープを伸ばしていった。最後の数mのクラックでちょっぴりとスパイスが効く。前回は時ジャムだったので今回は、フレイバック気味にクラックを使ってみた。今回はフォローなので、ミラーレイ一眼で撮影に専念するようにした。中間でレストし、登ってくるシーンと、登っていくシーンを撮影した。レンズはフォーサーズ機で14mm〜150mmを使用。 2ピッチ目 40m 5.8 広いルンゼに入り左の壁のクラックに沿って登っていく。ここもカムが使えるのでプロテクションに悩むことはなかったと思う。ゆとりのある安定したテラスでビレイ。 3ピッチ目 W 40m ピナクルのように見える岩を目指した左のカンテラインを登る。優しい登攀でロケーションが素晴らしいピッチだ。撮影に専念しながら登っていると、先行パーティーが苦戦している様子。どうやらルートを間違えたらしく、左にカンテに行かずに右に入ってしまったようだ。残置があったのでそれで登ったとこのこと。苦戦していた。 4ピッチ目 5.9 40m ここも安定したビレイ点だ。右前方には人工登攀の岩がそびえている。前回はラダーでここを登ったが、今回は趣向を変えてフリールートで行くことにした。左に遠くからでも見える白壁があり、その手前のフェイスにルートが引かれている。ハンガーが2個設置されていた。 途中、フェイスから凹角に入る。前回の人工のラインの方が難しく思った。
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