■蒸籠ぐら(大台ヶ原) |
レポート No.907 |
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鈴鹿(4:35)〜(8:05)大台ヶ原駐車場(8:20)〜(9:20)大蛇ぐら分岐(9:40)〜ブッシュマン取付「少し行き過ぎる」(10:20)〜1ピッチ目〜2ピッチ目〜3ピッチ目〜4ピッチ目〜5ピッチ目〜6ピッチ目(13:20)〜正木ケ原〜尾鷲辻(14:50)〜正木峠〜駐車場(16:10) |
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プロローグ 北アルプス明神岳バリエーションを計画していたが登攀日の天候が悪かったので日帰り山行に変更した。今年、千石ぐら「サマーコレクション」の帰りに巡視員の方から蒸籠ぐらにも人気のルートがあるよ、と紹介され、近いうちにやってみたいと思っていた。それで今回の登攀が実現した。秋雨前線が停滞し悪い天気が続いていたが、前線が一時南下したした隙を狙ってアタックした。 ブッシュマンの概要 開拓者サイト「夕日の衛兵」 アプローチ この日は早朝発で3時間半のドライブで大台ヶ原の駐車場に8時前の到着した。この日は好天が期待できたので一般登山者も多かった。西大台への立ち入りの講習会は終わっている時間なのでクライマーの姿は見られなかった。今回のブッシュマンは、マルチフリーのボルトルートなので、ギア類を最少限に絞り込んだ。(といっても初見ルートなので、ヌンチャク12本、ダブルロープ50m×2、スリング5本など+各自個人基本装備)
この日はガイドブックの撮影も兼ねていたので、牛石が原で少し立ち止まって撮影タイム。この夏購入したワイドズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm」のテストも兼ねている。ザックに入れて登攀しなければならないの、カメラのボディーは最軽量のLumixGM1Sで、レンズはワイドズームを入れて3本を持ち込んだ。1時間で大蛇峰分岐に到着し小休止。岩壁に全体像を把握するために大蛇ぐらの方向へ進んで樹幹から観察してみた。大蛇ぐらから見るのがいいようだが、登攀前なので気持ちにゆとりがない。帰りに撮影することにしたのだが。 さてここからがバリエーション。岩壁の位置関係もはっきりとしているので分岐付近からルンゼを下っていった。 歩きやすそうに見えたルンゼだったが、下り始めると直ぐに悪相を呈してきた。岩壁に沿って下っていく。浮き石が多く要注意。カワチブシ、ミカエリソウが咲いていた。10分ほど下ると、岩壁に洞窟が掘られていた。覗いては見なかったが10m以上あるそうだ。誰が何のためにこんな所に掘ったのだろうか? 岩屑の詰まった急傾斜のルンゼを下っていく。所々にギャップがあるが、なんとかロープなしで降りることができた。
木に掛かった古いスリングが取り付きだそうだが、見落として少し下り過ぎて多少の時間ロス発生。大蛇蔵分岐から20分で取り付きを確認し登攀準備。 1ピッチ目 5.9 25m 情報通り1ピッチ目は濡れていた。離陸して直ぐにボルトを確認。ルートは間違っていないようだ。ブッシュからのスタートだったが、2ピン目あたりからすっきりとしてきた。ほぼ直線ルートでまっすぐにロープを伸ばしていった。壁は立っているがホールドを探せば見つかるのでぐいぐいといけた。sskさんが2ヶ月ぶりのいわなので、暖気を兼ねて私がリードしたが、濡れたブッシュからの離陸で気分が乗らなかったが、終了点に達して振り返るといいルートの予感がした。 2ピッチ目 5.9 20m さて暖気が終わったので2ピッチ目からsskさんにリード交代。どのピッチもそうだったが、ホールドがしっかりとしているので壁は結構立っている。総合して5.9は妥当だともう。さて2ピッチ目だが、垂壁から離陸し、ブッシュから逃げるように凹角に入る。動く岩もあり剥離に注意。 凹角に入るとステミングで傾斜を殺し、垂直に登って行く。最後はトラバースでハング帯の上に出てピッチが切れる。 |
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