■滝谷ドーム中央稜@北穂高岳(北アルプス) |
レポート No.747 |
【7月27日】 平湯アカンダナP(6:20)〜上高地バスターミナル(7:10)〜明神(8:11)〜徳沢(9:35)〜横尾(11:26)〜本谷橋(12:45)〜涸沢野営場(14:50) |
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下山 7月29日 残念だが、夜半から降り出した雨は止んでいなかった。それどころが本降りになっている。少し風も出てきている。どうやら天候の回復は望めない。願わくば残りの2ピッチをやっておきたかったが、それどころか、悪天候の中の南稜の下山が気がかりだ。 朝食をしっかりととって、ロープや用具をビニール袋に入れてアタックザックにパッキング。30リットルにも満たないアタックザックは小さく見えるが、ぎっしりとロープや登攀具が詰まっているので10kg以上はある。 南陵ルート さて一般登山道だが、岩が濡れているので慎重に下らなければならない。クライミング中は必ず確保しているが、一般道は確保していないのだから、スリップは滑落につながる。ガスで遠望が効かないので楽しみがない。淡々と下山のプロセスを実行するだけだ。 涸沢 予定通り1時間50分で涸沢まで下った。さてここからが大変で、雨の中のテント撤収という難儀な仕事が残っている。ザックにパッキングをし直さないと収まらない。アタックザックを屋根のある売店のベンチに置いておき、テントを撤収しにいった。雨の中の撤収ほどいやなことはない。ザックに適当に詰め込んで、売店のベンチまでもってきた。ここなら雨に濡れない。しっかりとパッキングをし直し準備を整えるのに1時間を要した。 ストック破損 さて下山だ。雨は降り続いている。さしずめヒュッテ下の雪渓が要注意だ。簡易アイゼンでも持っていれば安心だが。案の定、うさぎが滑って何度も尻餅をついた。しかし滑落してしまうほどの傾斜でもないので大丈夫だが。慎重に下っていたが最後で滑ってこけてしまった。その時にストックを1本、折ってしまった。 小刻みに小休止を入れながらほぼコースタイムで横尾までくだった。横尾まで来ても雨は止まない。小屋で暖かいものでも食べようかとも思ったが、濡れたカッパを脱ぐのも面倒なのでやめた。 さて、横尾から上高地が、来たときよりも遙かに長く感じられる。二日間の疲れがたまっていて、20kgのザックが肩に食い込んできた。テント泊縦走だけならこの半分の重さなのに、と思いながらとぼとぼと歩いた。 雨なのに上高地は観光客や登山者で賑わっていた。バスターミナルに行くとほとんど待ったなしで平湯行きがやってきた。効率よく乗り継いで平湯に戻った。車に戻り濡れた服を着替えて車の暖房を効かせると人心地ついた。ライフページの店長に天気情報のサポートのお礼を入れて帰路についた。涸沢もソフトバンクの電波は届かなかった。山に弱いソフトバンクだ。完
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2013-7-30Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |