■谷川岳幽の沢V字岩壁右ルート(群馬県) 2012年10月8日 No.696 はらっぱさんご夫婦、たっくん、とっちゃん、うさぎ、隊長 9ピッチ目(V+〜W 20m) 狭いルンゼを左上する。グレードはV+25mとあるが、濡れているし、出口が垂壁なのでそれ以上に感じた。3〜4カ所ほどピンを見つけたのでビレイをとった。やはり危険なところはピンが多い。探せば見つかるが古い。上の凹角下のビレイをとった。 10ピッチ目(W 30m) フェースからちょっとやらしいルンゼ。グレードW。ステミングで登る。30m濡れていて滑りやすい。この辺りまで来ると、今何ピッチ目かもわからなくなってきたが、頭上が開けてきているので終了点は近いようだ。 11(U 40m)、12(U 40m)ピッチ目 草付きのルンゼを灌木でビレイをとりながら登り、開けたところが終了点の石楠花尾根へ。やれやれ。ループをたたみ、靴を履き替えた。我慢していたトイレに行けたのがうれしかった。女性陣も同じ。これまたやれやれ。しかしこれで終わりではない。1時間の藪こぎと堅炭尾根の2時間の急降下が待っているだ。 藪こぎ 堅炭尾根に出るには、1時間の藪こぎがある。がんばるしかない、と自分に言い聞かせ藪に突入。藪こぎと行ってもクライミングに近い部分が多くあり、ミスは確実に滑落につながる。疲れていても集中を切らすことはできない。
堅炭尾根 約40分の藪こぎで堅炭尾根の登山道に出た。バリエーションがやっと終わったという安堵感の跡に、これからの行程が気にかかった。ここでタックンパーティーの到着を30分待った。その間にパンで空腹を満たしこれからの行程に備えた。 堅炭尾根は色づき始めており、展望もよい。ただし、溝状の登山道は岩がむき出しになっていて、しかもよく滑る。そのような状況での急降下なの思った以上に消耗した。途中、中央稜線を登った2人の2パーティーが追い越していった。2時間近い激下りでやっと、芝倉沢出合に到着。もうそこまで闇が迫っていた。 林道までもう少しだが、ヘッデンを頼りに谷左岸を巻きながら下るのも難儀だった。途中、徒渉点でルートを見失い、右往左往。対岸に渡り登山道に復帰し、しばらく下るとやっと林道に出た。立派な道標を見て安堵した。てくてくと林道を2時間歩き、谷川岳ロープウェイ駐車場に到着した。 ガイド本「チャレンジ!アルパインクライミング」の幽の沢の小見出しに、「明るく静かな岩場でフリークライミングの楽しさ、醍醐味を味わう」と書かれていたが、まさしくその通りのルートだった。 ロープウェイの駐車場には20時30分に到着した。さてここからが大変だ。鈴鹿の自宅まで515kmある。明日の勤務に間に合うように帰りたいがどうなるかわからない。 結局、休憩を入れ8時間で到着した。時計を見ると4時半だった。お風呂に入り2時間ほど寝てから7時半に出勤した。 |
2012年10月8日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |