2011年10月2日 南駒ケ岳、越百山(中央アルプス) ホーム |
■南駒ヶ岳、越百山(中央アルプス)2011年10月2日 No.627 utty、隊長 仙涯嶺は険しい岩峰帯で,見ごたえのある岩場が続いている。うまく岩場の弱点をつきルートが付けられていて,難しい個所はなく,危険個所には鎖が設置されていた。ちょっとした岩登り気分を味わえる個所もあり,楽しく通過できるだろう。 強風 南駒ケ岳から仙涯嶺までは岩峰が続いたが,仙涯嶺を過ぎるとハイマツ帯の縦走路となる。風をさえぎるものがなく,強風に抗して歩くのは難儀だった。風速にすると10m以上はありそうで,強風にあおられよろめきながら越百山頂を目指した。 越百山 強風には煽られっぱなしだったが順調に行程を消化し,越百山に13:30に到着した。越百山はハイマツ帯の緩やかなピークで,展望はいいが,風が強く山頂には居られなかった。風裏に身を潜めて小休止する。ガスがまとわりついているのは稜線だけで,伊那盆地や南アルプスはよく見通すことができた。10分ほど休憩し,体が冷える前に越百避難小屋へ向けて下った。 越百避難小屋は山頂から30分ほど下ったところの鞍部にある。赤い屋根の小さな小屋だ。宿泊客が3人,外のベンチで遅い昼食を摂っていた。われわれは,行程に少しゆとりがでてきたので,ここで15分休憩することにした。 鞍部の小屋なので少し登り返すと降下が始まる。登山口までのコースタイムは3時間ほどだが、少し足を速めると2時間で下れる。行動時間も10時間が経過しているので疲労が蓄積している。下りなので楽なはずだが、精神的なストレスなので、なかなか高度が下がっていかない。高度計を見る度にため息が出てくる。5分程度の休憩を挟みながら、予定通り2時間で登山口に到着した。後は林道歩きだが、なんとかヘッデンを使わずに帰れそうだ。ちんたらと林道を歩き駐車場に戻る頃には、徐々に充実感が体からしみ出してきた。 完 |
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