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大天井岳、常念岳(北アルプス)2009年7月19日20日 No.499 じんじんさん、隊長
【第1日目7月19日】
中房温泉P(5:53)〜登山口(6:03)〜(6:45)第一ベンチ(6:51)〜(7:15)第二ベンチ(7:25)〜(7:55)第三ベンチ(8:03)〜(9:23)合戦小屋(10:07)〜(11:17)燕山荘(11:40)〜P2682(12:10)〜蛙岩(12:27)〜P2678(12:42)〜偽右衛門吊岩(13:39)〜P2699(14:14)〜切通岩(14:45)〜大天荘(15:34) 歩行距離16.8km コース
【第2日目7月20日】
天井岳2922m〜大天荘(5:10)〜東天井岳(5:58)〜P2727付近(6:52)〜横通岳(7:19)〜(8:07)常念小屋(8:50)〜(10:15)常念岳(10:40)〜前常念岳(11:45)〜P2355(12:46)〜P2207(13:05)〜迂回路分岐(14:40)〜三俣登山口(15:07)〜駐車場(15:21) 歩行距離14km コース


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常念岳 さて常念岳へは本日最後の登となる。標高差は400m所要時間は1時間の行程だ。昨日はかなり体力を消耗しているので体が重く感じられ、ザックが重さを増しているように感じられた。ギアをローに入れ、無理をせずにゆっくりと歩き出した。前回は空身で山頂を往復したのでそれほどつらさは感じかなったが、今回はテントを担いだままなので足腰への負担がかなり大きい。それでも休み無しで、前常念分岐までたどり着けた。分岐から山頂までは数分の距離だ。前回は2004年に登頂しているので5年ぶりの山頂となった。過去に二度ども天候には恵まれてきたが、今回がもっともよかったように思った。


常念岳山頂にて lichee さん

日本百名山より 常念岳は百名山のひとつに数えられている。その記述の中で興味深い記載があったので引用する。「日本の登山家で最初に常念岳を世に紹介したのは小島烏水で、彼が登ったのはウエストンに遅れること約十年の1906年の夏であった。・・・・烏水は大天井岳から縦走してきて、この頂に立った。頂にかかる下にハイマツで編んだ壊れ小屋が傾いていた。この破れ小屋が後の常念小屋のもとになったのだろう。常念小屋が建ったのは1919年で、それから三年遅れて私はこの小屋に泊まった。・・・・・・・小屋には二泊したので、その様子は今の記憶にある。広いただの一部屋で、その隅の方で小屋番が炊事をしていた。同行の共が、燕岳からここへ縦走の途中暴風雨と疲労とで人事不省になり、小屋へ担ぎ込まれてようやく域を吹き返した。・・・」私たちも昨日は、人事不省にはならなかったが、小屋へ逃げ込みそのありがたさを痛感した。

  
前穂     奥穂     北穂     キレット   南岳


常念山頂から見る槍


常念岳山頂より燕から歩いてきた稜線を振り返る

前常念岳 山頂で30分ほど過ごし帰路についた。前常念は稜線を少しずつ下りながら30分ほど歩いた距離にある。展望は良好だが、ゴツゴツとして大きな花崗岩をバランスよく踏みながら歩くので、必然的に注意の大半は足下に注がれる。花は少ないが、チングルマ、タカネヤハズハハコ、アオノツガザクラ、ハクサンシャクナゲ、ミネズオウ等を見かけることができた。

  
タカネヤハズハハコ            チングルマ


前常念岳


前常念避難小屋

  
ハイマツ帯に咲くハクサンシャクナゲ

 前常念で一息入れた。行程が進むにつれ疲労が蓄積し必然的に休憩が多くなってくる。直下には岩屋みたいな避難小屋があり、一等三角点が設置されていた。東に張り出した尾根の先端にあるので、測量上、重要な位置にあるのだろう。谷を見下ろすと先行するグループが岩場を降りていくのが見えていた。さてここから、標高差300mの岩場の急降下が始まる。注意深く足場を確保し、落石に注意して下る、集中力が必要な区間だ。2グループほどの登頂者と行き交ったが、登りの苦しさが全身から伝わってきた。


前常念からは岩場の急降下となる

樹林帯へ この岩場を降りきりP2355までくると尾根の傾斜が落ち着き、そして、樹林帯へと入っていく。ここから登山口までの標高差が1100mある。後は樹林帯をジグザグを切りながら地道に高度を下げていけばいい。この単調な作業を2時間ほど続くので、精神的にも疲労が蓄積してくる。樹林に入ってしばらくは蒸し暑さを感じたが、2000m付近で雲海に突入し涼しくなったように感じた。30分間隔で休みを入れながら、最後の行程を消化した。


ギンリョウソウ

 登山口手間の沢で最後の休憩を入れた。沢の冷たい水で顔を洗い、気持ちをリフレッシュした。ついでに靴とストックもきれいにした。50mほど進むと登山口に出た。やれやれ。今回の山行は試練もあったが、二日目は好天に恵まれ夏のアルプスを存分に堪能することができたと思う。licheeさんを穂高駅に送り、じんじんさんと中房温泉に車を回収に戻った。中房温泉を出たのが17時を過ぎていた。途中何度も渋滞に見舞われ自宅に着いたのは23時だった。高速道路の特別割引はありがたいが、渋滞はいただけない。 完


迂回路分岐 増水時は迂回路を


沢は増水していた

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2009年7月19,20日 Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home