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2007年7月28日29日 蓮華岳、針ノ木岳(北アルプス)

 

蓮華岳2799m、針ノ木岳2821m(北アルプス)2007年7月28日29日No.417 隊長、うさぎ
 〜コマクサに関しては、蓮華に勝る山はなし〜
7月27日 自宅(19:15)〜川越IC〜豊田JCT〜土岐JCT〜豊科IC〜扇沢市営駐車場(23:20)
7月28日 扇沢市営駐車場(5:10)〜大沢小屋(6:30)〜雪渓取り付き(7:05)〜(9:45)針ノ木峠、テント設営(11:00)〜撮影〜蓮華岳蓮華岳2799m(12:50)〜針ノ木峠テント場(13:55)
7月29日 針ノ木峠テント場(4:15)〜撮影〜(4:55)針ノ木岳2821m(5:20)〜(6:20)針ノ木峠テント場(7:35)〜(8:25)雪渓取り付き(8:45)〜(?)大沢小屋でコーヒータイム(?)〜扇沢市営駐車場(11:15)

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 朝は隣のテントの声で目が覚める。時計を見ると3時半だ。テントから顔を出し空を見上げるとなんと、一面に星空が広がっている。昨夜聞いた天気予報の「飛騨地方は午前中晴れ」はあたっていたのだ。めまぐるしく変わる山の天気のことだから、天気予報はあまり当てにならないが、天気がよければすべてよしだ。雨であれば針の木は断念しようと思っていたが、天気がよいので早速出発の準備にかかる。味噌汁と鮭雑炊で軽く朝食を済ませ、ヘッドランプをつけて4時過ぎにテントを出る。


クリックすると大きく表示されます 電子国土より引用 http://cyberjapan.jp/


針ノ木岳への稜線から見る蓮華岳


水晶、鷲羽の向こうには、槍と穂高が見える


針ノ木岳への稜線から見る蓮華岳

早朝、針の木岳へ向かう稜線は実に清々しい。風もなく山裾に淀むガスの空気感が、黎明の山岳を印象付けている。少し登ってヘッドランプを消す。薄明かりの中、チングルマの白い花が目に付く。東の空が少しづつ赤みがかってきた。そして雲の間から真っ赤な太陽が顔を出し、山肌をほんのりと赤く染めだした。当初の天気予報により期待すら寄せていなかったが、なんとも皮肉なことに青空の広がる天気になろうとは誰もが予想しなかったはず。これがわかっていれば今日は蓮華に行きたかったが、山を包む大自然は人の思うままになるはずもなし。


山頂は近い。朝日が山肌を赤く染める


針ノ木山頂で。背景は立山

 山頂からの展望は大変すぐれている。黒部湖を挟んで立山が手の取れる位置にある。水晶、鷲羽、双六、槍、穂高、笠が山容から簡単に判断できる。薬師は雲に隠れていたが、存在感は十分にあった。もう少し透明度が欲しいが、撮影の対象にはならないものの、山容が確認できただけでも有り難いと思わなければならないだろう。しばらく山頂で展望を楽しみ帰路につく。


山頂から見る立山と黒部湖


稜線にあるスバリ岳と赤沢岳


シナノキンバイの群生。背景はスバリ岳

 雪解けの後の草付きの斜面は花の宝庫だ。シナノキンバイが斜面を黄色く染めていた。ミヤマダイコンソウ、チングルマなどが稜線の主役になっていて、11mmのワイドレンズで狙ってみた。今回も撮影はSONYα100で、レンズは11-18mm、18-200mm、50mmマクロを持参した。予備として、CybershotDSC-T100を持参した。しかし今回の山行はカメラにとっても過酷な環境となった。雨傘とビニール袋で凌いだが、ズーム式のレンズはどうしても湿度の高い空気がレンズの中に入ってしまう。その場で使っている分にはレンズの曇りはないが、徐々に高度を下げて気温が上がってくるとレンズの中が曇りだして使えなくなってしまった。そんなときはサブ機として持って行った、CybershotDSC-T100が役に立った。デジイチに関しては固定レンズでもう少し精度を上げ、作画の意図をコントロールしたいが、それぞれの状況に即座に対応できるズーム式に流れてしまう。まだまだ修行が足りない。


稜線の岩場に咲くミヤマダイコンソウ


稜線の岩場に咲くチングルマは満開だ


稜線から針ノ木小屋を見下ろす


針ノ木小屋

 稜線の花の撮影をしながら、峠のテントサイトに戻りひと休み。午後から天気が崩れるようだから、あまりのんきに構えていられない。簡単に食事を済ませ、テントを撤収してから峠を後にした。


小屋を後にして帰路につく


上部は浮き石が多いので要注意


雪渓を降る


一気に雪渓を駆け下りた


コバギボウシと針ノ木雪渓


針ノ木雪渓を振り返る


ブナ

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