2007年7月28日29日 蓮華岳、針ノ木岳(北アルプス) |
■蓮華岳2799m、針ノ木岳2821m(北アルプス)2007年7月28日29日No.417 隊長、うさぎ 扇沢の案内所の前に花壇が作られ、この近辺で見かける花が植えられていて。ゴバギボウシなど、ちょっと訛りのある和名の名札がつけられている。実にローカルで、ご当地の花のようで、ほほえましかった。先日の伊吹山では、オオバギボウシが満開だったが、雪渓に降りる左岸のコバギボウシは、全開までもう少しかかりそうだ。痛んだ花を見るよりも、つぼみくらいがいいのかもしれないが。 タテヤマウツボグサは、朝日岳から蓮華温泉に下山したときに見かけたが、それ以外で見た記憶が無いような気がする。和名にタテヤマがついているので、地域限定なのかもしれないが、それじゃハクサンイチゲやイブキジャコウソウはどうなのかというと、どこでもたくさん見かける。今回は針ノ木雪渓へ降りる左岸の岩場に群生しているのを見かけた。低山でよく見かけるウツボグサは、もう少し背丈が低く、色が濃い。両者とも夏期はこの時期だろうか、先日は伊吹山でウツボグサがよく咲いていた。いずれにしろ、この時期にあちらこちらの山を歩き回れば、分布域もわかってくるだろう。何事も足で稼がなくてはいけないのだ。 ハクサンシャクナゲは高山のハイマツ帯では必ずと行っていいほど見られる花だと思う。他のこの山域ではキバナシャクナゲも少しだが見られた。シャクナゲだからシャクナゲ属かと思いきや、両者ともツツジ属だ。 ヨツバシオガマは高山の常連で、アルプスならどこへ行っても見られると思う。この花も咲き始めが色鮮やかでいいと思う。 全体から、軟らかく感じられるが、風当たりの強い稜線上の砂礫地にしっかりと根を下ろして群生している。バラ科やキク科など、以下にも乾燥に強そうな様子も泣く、しかもケシ科である。この環境に追いやられて、独自に進化したのかもしれない。北海道にもあるそうだが、南限と西限はどのあたりなのだろうか、分布域が知りたい。興味のあるところだ。よくぞこんな所に生えているなと、誰しもが最初は思うだろう。
この花も、風当たりの強い稜線上の砂礫地に生えている。蓮華岳山頂付近でタカネツメクサと供に咲いていた。コマクサと比べると、この山域ではかなりの少数派だ。よく似たのにミヤマシオガマがあるが、花の時期が少し早いのと、葉に大きな違いがあるので、区別できる。 キバナノコマノツメとよく似ているが、生育地が違うようだ。今年も桜平から八ヶ岳の夏沢峠に向かう他に筋でたくさん見かけた。一方このタカネスミレは、生育地が岩礫、砂礫地に生えている。今回の蓮華岳では山頂付近で見られた。タカネツメクサ、タカネシオガマ、コマクサなどこの環境に生きる花である。
この花は針の木岳の山頂付近で、少し見かけただけだった。希少な花だと思うが、園芸種のオダマキが春になると、我が家にもたくさん咲くので、珍しさをあまり感じない。花がきれいで、いかにもキンポウゲ科の花らしい。
アポイクワガタ、ミチノククサガタ、ダイセンクワガタなどその土地の名がついたものが多い。それぞれが山ごとに進化した変種らしい。今回は、針の木岳の山頂付近で少し見かけただけだった。
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