2007年5月12、13日 藤原岳、御池岳(鈴鹿) |
■御池岳、藤原岳(鈴鹿)2007年5月12、13日No.407 5月12日 快調なペースで歩いて天狗岩分岐で一息入れて、冷川の頭まで順調に歩く。ここの鉄塔までくると真の谷のテンと場まではあと少しの下りがあるのみだ。新緑の山々の向こうには霊仙や息吹のシルエットが浮かび、真の谷を挟んで、鈴鹿のギアナ高地のような御池岳が巨体を横たえている。何度見ても飽きない風景だ。
冷え川の頭から白瀬峠までは、もったいないがぐんぐんと高度を落としていく。途中何カ所かにヤブレガサの群落があった。またちょうどイワカガミが花を開き始めた頃で、軟らかいピンク色がよく目についた。白瀬峠まで快調に下り小休止を入れる。
本日最後の見所は、このブナ林だろう。地質的には、乾燥する石灰岩の土壌は好まないのか、意外と藤原や御池にはブナが少ない。このあたりのものは台高のブナとは違い、背がすらっと高くて色白だ。見とれてしまうほどの美林がある。 ブナの美林を過ぎ、一気に真の谷のテント場に下りた。ここで日帰りの三人と分かれる。車が一台コグルミ谷にデポしてあるので、真の谷からカタクリ峠に上がり、そこから下山という、ごく普通のルートで帰路についた。 大型のテントの主は、伊勢勤労者山岳会の3人組だった。バーボンや焼酎を持ち寄り、楽しい宴会となった。今宵のメニューは、手羽先、野菜炒め、高野豆腐、ボイルしたウインナー、うどん、赤飯、野菜スープなどなど、豪華なメニュー。食事を始めた頃に、ごそごそとニホンアナグマが斜面を下りてきて水場にやってきた。こちらの気配にも気づいて居るようだが、あまり動じない。斜面をほじくってえさを探しているようだ。しばらくして対岸の斜面をはいあがっていた。yahoo図鑑で調べると、「体と足はがんじょうで太く、つめは長く、耳は小さい。毛はあらく、尾の先はとがっている。 体色は黒かっ色に白色がまじり、背に濃かっ色のぼんやりとしたしま模様がある。 眼のまわりにチョコレート色の模様がある。」と説明されている。 9時に寝袋に潜り込み、5時すぎまでぐっすりと眠った。鳥のさえずりで目覚める。朝食は、じゃこを入れた炒めご飯と、具だくさんのみそ汁に野菜サラダ。今日は午前中に小さな前線が通過するようで、お天気の方はぱっとしない。テントはそもままに、サブザックに水と食料を詰め込み、テーブルランドの散策に出た。 真の谷のガレ場では、いつものようにヤマシャクヤクが出迎えてくれた。もう少し花が開いて欲しいが、時期が少しはやいようだ。花茎を残して、葉が全部食べられている株がいくつかあったのが気になった。イノシシかシカが食べたのか?たくさんあるバイケイソウやカワチブシは毒があるので手をつけず、ヤマシャクヤクがねらわれたか、定かではない。
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