最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

2007年5月3、4日 蝶ケ岳(北アルプス)

 

蝶ケ岳(北アルプス)2007年5月3,4日 No.406 隊長、うさぎ
5月3日
自宅(5月2日21:40)〜(5月3日1:40)沢渡中駐車場(5:45)〜上高地バスターミナル(6:15)〜(7:15)明神(7:30)〜(8:30)徳沢(8:40)〜小休止&撮影〜横尾(10:20)〜テント設営&昼食〜テント場(11:30)〜(14:55)稜線P2625(15:25)〜横尾テント場(17:30)
5月4日
横尾テント場(7:20)〜本谷橋手前〜横尾テント場(8:50)〜散策&テント撤収〜横尾テント場(10:30)〜徳沢(11:25)〜上高地バスターミナル(13:30) バスは30分待ち 松本(17:00)

ページ1 ページ2 ページ3

 蝶ケ岳への登山口は横尾山荘の直ぐ北側にある。テントとシュラフは下ろしても、この時期に備えたいざというときの装備は欠かせないので、ザックもそれほど軽くはならない。山頂を往復するための所要時間は5時間半だ。ここでさらに、休憩と稜線散策のための30分を加算すると行動時間は6時間ということになるので、ぎりぎり日没には戻ることができる計算になる。
 このコースは、地形図を見るとわかるように、標高差1000mの最後までゆるむことのない急登になっているのがわかる。途中で展望が確保できるなら、その次点でUターンすることもできるが、残念ながら森林限界の2500mまでは樹林の中で展望がきかない。だからひたすら登らなければならない。


樹林からのぞき見ることができた槍ケ岳

テント場の陽気が嘘のようで、登山道を入ると直ぐに雪道となる。雪が固まっていて滑りやすいので、早速アイゼンを装着。ピッケルといい具合に雪面を捉えてくれる。やはりアイゼンをつけると足下がしっかりとするので、安心感が違う。先行するのは若い女性の2人組で、20分ほど先を登っているはずだ。急登が始まると直ぐに、先行する男性二人組に追いついた。装備から予測すると小屋泊だろう。かなり登る速度が遅く。このコースはあまりメジャーではないらしく、トレースもはっきりとしない。途中でコースを若干外してしまったが直ぐに修正する。樹木のペンキが目印だ。1時間ほど登ると倒木の間隙から槍方面が展望できた。残念ながらお天気の方は下っているようだ。朝から雲ひとつ無い晴天だったのに、高山の天気は全く予測が立たない。ここで小屋泊らしい3人組に追いつく。こちらの方もかなりスローペースだ。このグループを追い越して、標高2100m付近までは快調に登っていたが、このあたりから足が上がらなくなってきた。半年ぶりの高所ということもあり、体が順応していないようだ。こうなると自然とペースが落ちてくる。その後2400m付近までは、遅いながらも登れていたが、最後の標高差250mが辛かった。早く森林限界を超えたいが、10歩くらい歩いてはひと休みのペースになる。時間も気になるが、こればかりはどうにもならない。


稜線まであと少し。やっと森林限界を超えた


稜線のP2625にて

やっとの思いで森林限界を越えて稜線に出ることができた。しかしお天気の方は更に悪くなってきている。視界のある内に何枚かの写真を撮る。風が強く小雪が舞っているので、冬期用のアウターを着込んで、風裏の窪地でひと休み。天候の回復を待つが、好天の気配がない。少し散策すると、雷鳥のつがいと出会うことができた。ここまで4時間かけて登ったが、僅かな展望と雷鳥に慰められたのが救いだった。


前方中央のピークが三角点2664


稜線の西側は雪が風に飛ばされている

さてこれからどうするか。時計を見ると15:30を過ぎている。帰りに2時かかる計算だから、もうこれ以上の行動時間が見いだせない。山頂の往復に40分かかるので、ここで折り返すことにした。先行していた女性二人組と10名ほどの団体は小屋を目指して出発した。10分ほど下りたところで、かなりペースを落としていた3人組が登ってきた。かなり消耗している様子だった。男性二人組には出会わなかったので、途中で下りたのだろう。快調に下った予定通り2時間でテント場に戻ることができた。


雷鳥君 ご夫婦です


雷鳥さん

ページ1 ページ2 ページ3

 

2007年5月5日 Copyright (C) 2007 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home