2006年11月4日5日 神崎川、イブネ、雨乞岳、七人山(鈴鹿) |
■錦秋のイブネ、雨乞岳、七人山2006年11月4日5日 No.386 じんじんさん、隊長、うさぎ 11月4日(土)
昼食後登山道に復帰し、更に上流部をめざす。左岸を高巻いていた登山道も、谷が浅くなるにつれて徐々に高度を落とし登山道が川岸に接近してくる。見頃の紅葉を見つけて川岸に降りてみる。右手にオゾ谷分岐を見送り少し進むと、タケ谷分岐に至る。根の平峠へはここから対岸へ渡るが、我々はそもまま直進し、上水晶の分岐まで進む。ここで一旦右岸に渡りもう一度左岸に渡り返す。この辺りまで来ると踏み跡が薄く、目印のテープも少なくなってくる。この辺りは鈴鹿の上高地を呼ばれているところで、湿地状になっていてあたりが印象的だ。少し右岸を進み適当なところで渡り返す。ここからは所々に目印テープはあるものの、あまり歩かれていないようで、踏み跡はほとんどない。落ち葉をザクザクと分で歩くのも悪くはない。すると前方より二人ずれの登山者が歩いてきたのであいさつを交わす。 しばらく左岸を歩いていると、左手にP872の山が見えてくる。ここの付け根が小峠になることが、地形図で確認できる。さてここで川と分かれ小峠への急登となる。谷を詰めるコースなので迷うことはないが、悪路だ。標高差150m程を一気に登ると小峠に到着した。名のごとく、小ぢまんりとしたた小さな峠だ。ここで一息入れる、これから標高差300mほどの胸を突く急登に備える。16時には佐目峠に着きたいので、余りのんびりともしていられなくなってきた。 さてここから力仕事が始まる。17キロのザックが肩に食い込み、足の筋肉に負荷がかかる。 ここまで来ると本日の行程の大部分を消化したことになり、広々とした稜線歩きが楽しめる。確か一昨年に来たときはもう少し笹があったように思ったが、全くなくなっているのには驚かされる。おかげで歩きやすい。心配していた天気の崩れもなく、実に穏やかな秋の夕暮れに、イブネの稜線は実によくマッチしている。 のんびりと稜線歩きを楽しみ、本日の宿泊地となる佐目峠に降りる。展望の良い平坦地にテントを設営し、暗くなるまでに水を確保する。水は稜線から東側にほんの少し下った所で確保できる。風もなく穏やかな月夜なので、テントの外でゆっくりと夕食の時間を過ごす。メニューは手羽先、野菜たっぷりの鍋、うどんを食べる。御在所の山頂の施設についていた電気も8時前には消灯したようだ。8時過ぎにはテントのシュラフに潜り込む。「ぴーーーー」という鹿の鳴き声が時折聞こえる程度で、実に静かな夜だった。
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