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2006年11月4日5日 神崎川、イブネ、雨乞岳、七人山(鈴鹿)

 

錦秋のイブネ、雨乞岳、七人山2006年11月4日5日 No.386 じんじんさん、隊長、うさぎ

11月4日(土)
朝明駐車場(8:45)〜(9:45)羽鳥峰(10:00)〜(10:45)ヒロ沢出合(11:10)〜(12:00)大トロ()〜タケ谷分岐〜上水晶分岐〜小峠(13:40)〜イブネ北端(15:30)〜イブネ()〜佐目峠(16:00)
11月5日(日)
佐目峠(7:30)〜杉峠頭(7:35)〜杉峠(8:15)〜(8:40)雨乞岳1238m()〜東雨乞(9:15)〜小峠〜(10:05)七人山(10:20)〜()コクイ谷出合で昼()〜(12:10)根の平峠(12:20)〜朝明駐車場(13:30)

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大トロでは鉄橋を渡ったところで何人かが休憩しているようだったが、我々は川岸に降りて昼食にする。日陰ではまだ少しダイモンジソウが咲き残っていた。川原には鉱石が転がり、上流部には鉱山があったことをうかがい知ることができる。鉄橋は相変わらず老朽化のために通行禁止になっているようだが、皆さん慎重に一人ずつ渡っているようだ。朝明から最短距離で神崎川に降りることができ、利用価値の高い橋だけに、今後の対策が気になるところだ。


大トロ


大トロ


上水晶の分岐あたりで


上水晶の分岐あたりで

昼食後登山道に復帰し、更に上流部をめざす。左岸を高巻いていた登山道も、谷が浅くなるにつれて徐々に高度を落とし登山道が川岸に接近してくる。見頃の紅葉を見つけて川岸に降りてみる。右手にオゾ谷分岐を見送り少し進むと、タケ谷分岐に至る。根の平峠へはここから対岸へ渡るが、我々はそもまま直進し、上水晶の分岐まで進む。ここで一旦右岸に渡りもう一度左岸に渡り返す。この辺りまで来ると踏み跡が薄く、目印のテープも少なくなってくる。この辺りは鈴鹿の上高地を呼ばれているところで、湿地状になっていてあたりが印象的だ。少し右岸を進み適当なところで渡り返す。ここからは所々に目印テープはあるものの、あまり歩かれていないようで、踏み跡はほとんどない。落ち葉をザクザクと分で歩くのも悪くはない。すると前方より二人ずれの登山者が歩いてきたのであいさつを交わす。


上水晶の分岐あたりで

しばらく左岸を歩いていると、左手にP872の山が見えてくる。ここの付け根が小峠になることが、地形図で確認できる。さてここで川と分かれ小峠への急登となる。谷を詰めるコースなので迷うことはないが、悪路だ。標高差150m程を一気に登ると小峠に到着した。名のごとく、小ぢまんりとしたた小さな峠だ。ここで一息入れる、これから標高差300mほどの胸を突く急登に備える。16時には佐目峠に着きたいので、余りのんびりともしていられなくなってきた。


イブネの稜線から西方の眺め

さてここから力仕事が始まる。17キロのザックが肩に食い込み、足の筋肉に負荷がかかる。
最初から急登だ。目印のテープはあるが、痩せ尾根なのでコースの外しようもない。灌木につまりながらぐいぐいと高度を上げていく。途中で少し慰め程度に傾斜がゆるむが、再び痩せ尾根の急登が続く。シャクナゲが出だすあたりから、枝がザックに引っかかるので歩きにくくなっている。オゾ谷上部の難儀なシャクナゲ帯程でもないが、大きな荷物を背負っているとしゃがむのが億劫になってくる。左手には高昌山から下りてくる尾根が徐々に近づき交わったところで傾斜がゆるみ、イブネ北端につながる緩やかな尾根歩きになる。この辺りは雰囲気のいいシャクナゲ混じりのブナ林だ。


稜線東側の斜面

ここまで来ると本日の行程の大部分を消化したことになり、広々とした稜線歩きが楽しめる。確か一昨年に来たときはもう少し笹があったように思ったが、全くなくなっているのには驚かされる。おかげで歩きやすい。心配していた天気の崩れもなく、実に穏やかな秋の夕暮れに、イブネの稜線は実によくマッチしている。

のんびりと稜線歩きを楽しみ、本日の宿泊地となる佐目峠に降りる。展望の良い平坦地にテントを設営し、暗くなるまでに水を確保する。水は稜線から東側にほんの少し下った所で確保できる。風もなく穏やかな月夜なので、テントの外でゆっくりと夕食の時間を過ごす。メニューは手羽先、野菜たっぷりの鍋、うどんを食べる。御在所の山頂の施設についていた電気も8時前には消灯したようだ。8時過ぎにはテントのシュラフに潜り込む。「ぴーーーー」という鹿の鳴き声が時折聞こえる程度で、実に静かな夜だった。

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2006年11月5日 Copyright (C) 2006 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home