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2005_09_17,18,19 鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳(北アルプス)

 

鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳(北アルプス)2005年9月17〜19日 No.341隊長


●9月17日
0:10新穂高温泉着、車中泊5:40分駐車場を出発
(6:50)笠新道登山口(6:55)〜 わさび平(7:10)〜(7:25)小池新道登山口(7:35)〜秩父沢(8:15)〜(9:20)シシウド原(9:25)〜(10:20)鏡平小屋(10:35)〜(11:30)弓折分岐(11:50)〜(12:55)双六小屋(13:05)〜巻き道〜三俣峠(15:00)〜三俣蓮華テント場(15:30)
●9月18日
三俣蓮華テント場(6:25)〜(7:25)鷲羽岳2924m(7:40)〜(8:10)ワリモ岳2888m(8:30)〜岩苔乗越(8:55)〜黒部源流最初の一滴で昼食〜雲平分岐(10:20)〜(10:50)三俣蓮華テント場でテント撤収と休憩(11:50)〜(12:30)三俣峠(12:45)〜(12:50)三俣蓮華岳2841m(13:00)〜中道分岐(14:05)〜(14:35)双六岳2860m(15:00)〜双六分岐(15:45)〜双六テント場(16:00)
●9月19日
双六テント場(6:40) 〜(7:40)弓折分岐(8:10)〜(8:40)鏡平小屋(8:55)〜秩父沢(9:50)〜小池新道登山口(10:20)〜鏡平小屋(10:40)〜新穂高温泉(11:55)〜自宅(17:00)

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 黒部源流の最初の一滴は、この岩苔峠から少し降りたところだ。せせらぎの聞こえるあたりで、ペットボトルに源流の水を満たす。流れにそって降りていくとやがては谷になり、水量も増えて確かな流れになっていった。ウサギギクやトリカブト、ミヤマリンドウなどの花が多く、夏の盛りには大きな花畑が期待できそうだ。途中で昼食を済ませ、1時間ほど下ると雲ノ平分岐の到着した。黒部源流という、立派な石柱が立っていた。ここからは約30分かけて三俣野営場まで登り返さなければならない。昼食後とあって、足が重い。


マウンテンバイクのおにーちゃん、岩苔乗越にて


黒部源流最初の一滴


秩父岳


ハクサンフウロ


黒部水源地の石柱


黒部源流

野営場にたどり着き、マットをテントから引き出して、ハイマツの木陰に横になる。実に気持ちがいい。ひと休みしてテントを撤収した。さて今から、家財道具一切を担いで稜線まで登らなければならない。


三俣野営場


鷲羽岳とワリモ岳


三俣峠上部から見るチングルマと双六岳

 休憩込みで約1時間かけて三俣蓮華岳の山頂に立つ。朝に比べると雲が多くなってきたが、山頂からの展望は抜群にいい。時間さえたくさんあれば、雲の流れを見てシャッターチャンスを待ちたいが、16時までには双六までたどり着きたいので、しばらくして三俣山頂に別れを告げる。稜線は数十mの起伏があるものの、展望もよくのんびりと時間をかけて歩きたいコースだ。カールには昨日通ってきた巻道がよく見える。


三俣蓮華岳山頂より鷲羽岳と水晶岳


蓮華から双六


双六山頂から双六小屋へ向かう稜線

 途中で中道コースを左に見送り、双六直下の急登をしのぐと山頂に到着した。ガスに包まれ展望は良くない。少し風があるが、穏やかな山頂だ。若者グループがガスが晴れるのを待っているようだ。午前中であれば絶好の展望が得られたと思うが、これからの時間帯は展望が得られるのは難しいだろう。お腹がすいたのでラーメンを作って食べる。

 食事を終えてからぼんやりと稜線を見ていると、時々がガスが晴れて、双六の特徴的稜線が現れる。これで稜線の向こうに槍が見えてくれれば最高なんだけど、昨年に引き続きお預けとなった。しかしガスがあるためにどこまでもこの地形が続いているように見える。


蓮華からの稜線から見る双六岳


双六小屋とテント場

さて双六小屋が見えるところまで降りてきた。野営場には色とりどりのテントの花が咲いている。昨年は2,3張りだったが、今年は連休で好天ということもあり、設営数が多いようだ。しかしまだまだゆとりがあるようなので、焦らずに双六小屋まで降下する。小屋で受付をする、ちょうどラッシュの時間帯で、従業員の方も慌ただしく動いている。受付を済ませ、缶ビールを仕入れて、野営場に入り適地を探すが、さすがに先客はいい場所を確保しているようだ。いち番下の段(池のすぐ横)に適地を見つけテントを広げる。設営後、小屋の横に水を仕入れに行く。小屋の横には大きな水のタンクがいくつも並んでいて、無料で水が得られるのが評価できる。テントに帰り夕食の準備をする。野菜の一掃整理だ。ゆでてパスタソースで食べる。こりもせずに炊飯にも再挑戦したがやはり芯のあるご飯ができ、明日チャーハンで食べることにして、パスタをゆでて主食とする。

朝はテントと叩く雨の音で目が覚めた。杓子平まで稜線を歩き、杓子平経由で帰ろうと思っていたが、この雨ではモチベーションが上がらない。そのまま帰るならそれほど急ぐこともないわけで、まずは目覚めに紅茶を飲むことにする。そうこうしているうちに風も出始めて、テントの撤収のことを思うと気が重い。時間をかけてパスタを作り朝食とする。皆さんも難儀しているようだ。テントだけを残し荷物を全部ザックに詰め込みカッパを着込んで外に出た。綱を外し、ポールを抜いて、そのままテントをザックの押し込む。容量さえ得れば短時間でテントをたためる。空を見上げるが回復の兆しはないようだ。もはや未練はない。足早に双六をあとにして、来た道を戻る。5時間20分で出発地に新穂高温泉にもどる。

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2005_09_18