2004_10_02加賀白山
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■加賀白山 2004年10月2日 No.287 隊長、うさぎ ページ1 ページ2 9時40分頃に室堂に到着した。今日は日帰り装備だったので、のんびりした気持ちで登ることができた。エアリアマップでは室堂まで4時間10分とあるが、休憩時間やら撮影時間を引き算すると所要時間が3時間10分になる。山頂の往復も考えて、ペースは押さえたつもりだが、早く登れたみたいだ。テント山行の場合、プラス10数キロがいかに体に負担になっているかが想像できる。体に楽をさせれば、体力などは簡単に落ちてしまう。
悪天時の山小屋の存在は有り難い。こんな日には、ツェルトを張って昼食をとらなければならないが、山小屋があるのでのんびりできる。宿泊組の殆どの登山者は下山しただろうから、いま木屋を賑わせている登山者は朝から登った人たちだろう。大部分は別当からの入山者だと思うが、悪天候でもたいした賑わいだ。こんな日は暖かいラーメンでもと思ったが、12時から注文開始だそうで、食堂は閑散としていた。土間の隅のテーブルが空いたので底に陣取ってゆっくりと昼休みをとった。今日はガスをガソリンにしたので室内では使えず、外でラーメンとお湯を作った。
室堂センターから外へ出てみるとガスで何も見えない。信仰心とピークハントの気持ちのないものにとっては、このガスの中を山頂まで行く気にはなれなかった。それで、ピークを簡単に諦めて帰路についた。 夏場なら登山道脇にはハクサンコザクラやクロユリが賑やかに咲いているだろうが、この時期は見る花もなく、ガスの中のハイマツ帯を歩く。しかし、シラマタノキやコケモモノ赤い実に目がとまり、雨の中を笠をさして撮影した。雨であるが、午後から少し降り出したようだ。まだまだ気温が高いので、標高が2400mあってもそれほど寒いとは思わなかったが、これで換気でも入ろうものなら、冬山に一変してします。秋の山は寒さ対策の装備も考慮する必要がある。 昨年から、故障したままの左足首が痛み出した。少し雨で滑ったのが原因だろうか。これから1000m以上を降下しなければならないが、スピードダウンを余儀なくされた。しかし時間は十分あるので、ゆっくりと降りることにする。 山小屋泊まりの登山者が次々と上がってくる。天気は芳しくないが、白山の人気のほどが伺える。おかげで避難木屋は登山者で賑わっていた。土日を利用して白山の紅葉を楽しもうとする人たちだろうがあいにくに天気になってしまった。しかし、山の楽しみはいくらでもあるので、みなさん楽しそうにやっている。便利な交通機関を使って連れて行ってもらう観光地なら不平も出るかもしれないが、偉大なる自然に向かうときの人の気持ちは謙虚である。たとえ天候が悪くてもそれを受け入れてしますだけ、心も広くなるのだろう。
今回の平瀬道は、標高2000m付近の紅葉が見頃だったと思う。ダケカンバの黄葉を期待していたが、時期が早いのかどうか分からないが、今ひとつといった感じだった。ブナ林の上限となる1600m以上のあたりは、これからが楽しみになってくると思う。 下山はゆっくりと歩いて、2時過ぎに登山口に降り立った。うさぎが登山口に近くにある露天風呂にいっているうちに、ドライバーの私は帰りの運転に備えて車で仮眠した。(入浴料は300円で、近くの白水湖畔ロッジで料金を支払う)
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