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2004_10_02加賀白山

 

加賀白山 2004年10月2日 No.287 隊長、うさぎ

アルプスの紅葉も終盤にさしかかり、そろそろ白山あがりがいいだろうと思い、少し時期は早いと思ったが、一度歩いてみたかった平瀬道を使って、室堂を往復してみた。大倉山避難木屋は標高が約2000mで、それから上の紅葉が見頃をむかえていた。日ごとに紅葉前線が駆け下りて来ることだろう。

平瀬道登山口1240m(6:10)〜(8:15)大倉山避難木屋(8:30)〜(9:02)カンクラ雪渓展望〜(9:40)2448m室堂センター(10:50)〜(12:30)大倉山避難(12:45)〜木屋平瀬道登山口(14:20)

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 10月1日(金)仕事から帰るともう22時になっていた。慌てて食事を済ませお風呂に入って家を出たのは22:30分だった。帰り登山の場合、準備はすごく簡単で、雨具、コンロ、食料、水、ツェルトなどザックに放り込むだけだ。標高もアルプス並みなので備えは必要だが、室堂に立派な山小屋があるし、途中にも避難木屋があるのは大変心強い。
 ルートは先週と同じパターンで、東名阪、名古屋高速、名神高速、東海北陸道と乗り継ぎ、荘川ICで降りて、クネクネと国道156号線を走り平瀬の集落の手前から、県道白山公園線に入り終点まで進む。休憩も入れて約3じかん30分で登山口に到着した。平瀬からの県道白山公園線だが、大雨が降ると通行止めになるそうだが、雨が降ると落石も多いらしく、国道からの入口には、落石注意の電光掲示板があった。平瀬までは快調にとばしてきたが、白山公園線に入ってからは慎重に走った。一カ所落石の復旧箇所があったが、ワゴン車の大きさほどの落石が車道を三分の一ほど塞いでいるのを見ると、不安になってします。随所に落石注意の標識があるが、雨量の多いときには入るのは敬遠したくなる道だ。しかし良く整備されている道である。30分ほど走って、やっと登山口に到着した。登山道の前が駐車場になっていて、20台ほどの駐車が可能だ。すでに10台ほどの車が駐車してあり、テントもひと張りあった。早速シートを倒し、ねぐらを着くって2時過ぎに眠りについた。5時半にセットした時計のアラームで目が覚めた。眠い。短時間ではあるが熟睡できたようだ。準備してきた、いなりと巻きずしで朝食を済ませ、6時過ぎに平瀬登山口から入山した。


白山国立公園、平瀬道登山口

この時期は17,8キロのテントを担いで歩くことが多いので、日帰りのザックはすごく軽く感じられる。最初から傾斜のある登りから始まるが、大きなブナが立ち並ぶ登山道は実に雰囲気がよい。天候次第では、山頂の往復も考えていたので、7割くらいに力を押さえて歩くことにする。しかし、いつもよりも荷が10キロ以上は軽いので、実に軽快だ。天候は、薄日が差す程度だが、上部はガスに包まれている。夏場に比べると随分と歩きやすい季節になってきた。ぐいぐいとブナの森の登山道を登っていく。

ブナ林の上部はダケカンバ帯になっている。標高は1600mほどで、まだまだ色づいていない。所々で展望が開け、ダケカンバの森が広がっている。あと2週間もすれば、このあたりも黄金入りに輝くだろう。樹林の間から白水湖を見下ろしながら楽しむ紅葉もさぞかし美しいだろう。


ダケカンバ帯から見下ろす白水湖


ダケカンバ帯から見下ろす白水湖


幾重にも重なる山並み


臨床がササになっているダケカンバ林

大倉山の手前からナナカマドの紅葉が始まっている。もう少し紅葉が進むと、ナナカマドの赤色、ダケカンバの黄色、笹の緑色、青空と雲、原色をこれだけ揃えると、どれほどきれいになるだろうか、と想像しているだけで楽しくなってくる。確かにここは紅葉にはお勧めのコースに違いない。


大倉山の手前で猛毒のベニテングタケが笠を開いていた(ハリマオさん鑑定)

 

先に出発していたいくつかのグループを全部クリアーしたころに大倉山避難木屋に到着した。ここで最初の下山者と出会ったが、昨日は今までにない晴天だったとそうだ。上を見上げるとガスに包まれている。悔しいけど、展望ばかりが山の楽しみでもないだろうと思い、木屋に入って一息入れることにする。立派できれいな丸太でできた避難小屋だ。木屋と言うよりもログハウスの表現が当てはまる。板の間に寝転がって、昼寝でもしたくなるほど感じがいい。

ガスが晴れると山腹をダケカンバで埋め尽くされた山並みが遠くまで続いている。白山本体は見えないが、北を見ると白山へ続く中宮道の山並みが見えている。標高が2000m付近なので少し黄葉には早いようだ。


マツムシソウがひと株、咲き残っていた

このあたり、ナナカマドの紅葉が見頃だ。ダケカンバの黄色とマッチするといいが、どうも時期がずれているのか、それともダケカンバの黄葉が芳しくないのか、原因は定かではない。登山道にはたくさんのナナカマドがあるが、いい状態で紅葉しているのは、このカンクラ雪渓展望のあたりだったろうか。平瀬道の秋は今回が初めてなので、よく分からない。

カンクラ雪渓展望を過ぎたあたりからガスの中に突入。このあたりから下山者が多くなる。天気が悪いので、朝遅く室堂をでたのだろう。好天を狙って登山ができる人たちをうらやましく思った。

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