薬師岳、北ノ俣岳 2002.09.14,15 No.172 |
■薬師岳、北ノ俣岳 No.172 隊長 ■2002年9月13日
■2002年9月15日 テント場(8:30)-太郎平小屋(8:50)-(10:40)北ノ俣岳(11:00)-(12:30)太郎平小屋(13:00)-折立登山口(15:30)-自宅(21:30) 朝方は少し寝込んでしまったようだ。これはいつものことである。6時半に朝食を済ませたものの、雨なので外に出る勇気がない。半ば稜線歩きをあきらめつつ、温かいコーヒーをすする。時間が過ぎてもう8時前になっていた。霧雨だがテントを撤収してとりあえず小屋まで戻り様子を見る。ここから見ると前線の位置が確認できる。なんと白山は晴れている。西から東へ天気は移動するので、やがてここも晴れてくることが予測できた。荷物は小屋のベンチにデポし、サブザックに必要なものを入れていざ出発。皆さんは薬師にアタック中で、このコースは人がほとんど歩いていない。稜線を歩いているとガスが徐々とれはじめ、薬師岳の全貌が見え始め、やがて日に光に照らされて輝きだした。テント組に何人かは小屋から下山していったが、自分は帰らずによかったなと思った。
この時期の花はリンドウが主役だ。といっても他に見るものがない。ナナカマドの鮮やかな原色がやたらと目につく。足下をよく見るとコケモモが赤く実っている。ビニール袋をもってコケモモの実を採っている夫婦がいた。雷鳥はこの実を食べるかわからないが、とにかく彼らにとっては強敵だ。1時間ほど歩くと雲もとれて、薬師岳が輝きだした。それと前後して稜線上の赤牛、水晶、鷲羽、黒部五郎など山々がくっきりと見えだした。黒部五郎までは顕著なピークはないが、稜線まで足をのばしてよかったとつくづく思った。
約3時間半の稜線散策に堪能して小屋に戻るとお昼どきだった。2食分がセットになった棒ラーメンの片割れが本日の昼食メニューである。タマネギと、生卵が残っていたのでこれらもぶちこんでみた。お味の方は想像にまかせましょう。晴れたのもつかの間で、午後になるとやはりガスがかかりだした。前線が完全に消滅してないので、いつ雨になってもおかしくはない。2日間でわずかでも晴れてくれたことに感謝し、約2時間半かけて下山した。
|
Photo Club |