■白山 2001.7.20,21 フォトギャラリー      

 白山はやはりこの花だ。鉢植えの桜草は弱々しいけど、豊かな自然にはぐくまれて育ったハクサンコザクラは、みずみずしくてしゃきっとしてるね。南竜から別山までの尾根道は絶えることがなく、何度も立ち止まってはカメラのファインダーをのぞき込み、構図に思案した。


ハクサンコザクラ

 白いシオガマギクだ。シオガマギクは花がねじれて、すねているようなところがかわいいね。こいつは白い花だ。個体数はあまり多くない。というよりも、ニッコウキスゲ、ハクサンイチゲ、チンブルマ、ハクサンコザクラ、シナノキンバがあまりにも多すぎて、目立たないだけだ。伊吹といい、白山といい、日本海側の影響を受けるとなぜこんなに花が多いのか。


エゾシオガマ

 この尾根道は気に入った。人が少ないことと、花が多いこと、展望がよいこと、なりよりも白山であることかな。白山は他にないから。


尾根登山道

 御舎利山周辺はハクサンシャクナゲが多い。7部くらいに開いた時が、花がピンクがかって綺麗だ。もともとシャクナゲは少し日陰が好きな植物だ。高山に咲くハクサンシャクナゲは、ちょこっと首をすくめるように咲くのがかわいいね。


ハクサンシャクナゲ


ウサギギク

 なんでウサギギクなんだ。ユニークな名前をもらったね。高山帯のやや湿ったところに咲くみたいだが、葉の形がウサギの耳に似るからだそうだ。こんな花に出会うとうれしくなるね。


ササユリ

 チブリ尾根は結構距離がある。市ノ瀬から御舎利山まで、登りが5時間半だ。肌が焼けるような暑さの中を登るのは大変が。皆、口々にバテましたといっていた。何回、泣きをいれれば別山に到着するのか。我は下りなり。しかし、チブリ尾根避難小屋までの下りは結構きつい。風が全くなく、2000メートルを超えているが、真夏の太陽が肌を焼く。何とか避難小屋にたどり着き、靴を脱いで板間のごろんとなると、実に気持ちがいい。あーー、このままずっと居たい。しかし、私の好きなブナ林が待っている。少し気力が回復し、行動開始。水がきれた。ブナ林まで我慢だ。
 ササユリだ。元気に咲いている。今年は疲れたのしかみてないから、こんなにしゃきっとしたのには感激だ。香りは抜群だ。これぞ百合の中の百合。この、自然に咲いているのがにくいね。


チブリ尾根のブナ

 豊かな森が育んだブナ。この森はブナの天下だ。実に堂々と立っている。水がうまい。こんなうまい水を飲んでるから、ブナもでかくなれる。この生命力はなんだ。すごいぞ。

 完

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