9月に冷え込みがなかったので、今年の紅葉はどうなるか。今年はアルプスの紅葉もすっきりしない模様で、遠征する気分にもなれない。今年は継続的に伊吹山の自然を観察している。月末になり猛暑がぶり返したが、山頂付近はすでに紅葉が始まっている。移動性高気圧が本州を離れ始め、南風が入り曇りがちでいい条件ではなかった。イヌワシは午前中に巣の上辺りで旋回してくれたが、遠すぎて双眼鏡観察のみ。山頂部分はガスがからみ、タカも渡りも見えなかった。山頂散策後、静馬ケ原付近で待機するが15時過ぎにポツポツ雨粒が当たり始めたので退散した。

アケボノソウ、シオガマギクは終わり、イブキトリカブトが見頃だ。背丈は伸びていないが、所々で見られる。リンドウが咲き始めている。足元をよく観察して歩くと見つかる。ゲンノショウコは野の花だが、2,3株咲いていた。リンドウ、ゲンノショウコ、リュウノウギク、ナギナタコウジュに季節の進み具合が感じられた。

イブキトリカブト
イブキトリカブト
ゲンノショウコ
ナギナタコウジュ
イブキトリカブト 実ができはじめた
シロヨメナ
リンドウ
リュウノウギク
ヒョウモン

野鳥は相変わらずカケスが元気に飛び回っている。留鳥だが冬季は北部に生息するものが南に移動するので、伊吹山のカケスの数が増えているのかもしれない。9月中順にホシガラスが見られたが、亜高山を生息にしているが冬季にそなえ移動してきた。撮影の難しい鳥だが、数が増えた分、撮影チャンスが多くなり、数打てば当たる。それから、エナガの軍団がやってきた。8,9月はほとんど見なかったが、移動してきたのだろう。冬場は山麓の里山でよく見かける鳥だ。繁殖地と越冬地を使い分ける漂鳥だ。カケスと比べると比較的近くに切れ暮れるが、枝の中を飛び回るので撮影が難しい。猛禽に期待したが出てこなかった。

カケス

kかかkかけかけsかけすカケス

エナガ

団体で囀りながら近づいてくるので直ぐにわかるが、枝の中で常に動き回りじっとしていないので、撮影しにくい鳥だ。尾が長いので大きく見えるが、体だけならスズメより遙かに小さい。首が短くくちばしも目に小さいのでかわいい。

エナガ
エナガ シジュウカラと混群
エナガ
えなが
エナガ