全国各地で秋のタカの渡りが報告されている。伊勢湾は伊良湖岬が有名で、伊良湖を出発したタカは神島を経由して伊勢湾を横断する。渡りのいい時期になったので神島に観察に出かけた。会場を渡るので、神島が移動性高気圧に入るタイミングを見て観察日を決めた。鳥羽から神島絵は、鳥羽市営定期船が運航され、朝は7時40分、帰りは15時50分の便が利用できる。観察時間は約6時間確保出来る。

始発は7時40分
市営定期船
近畿自然歩道案内

街の時計

神島灯台

渡りを確認したいので、真上に来ると逆行気味だが、午前中はここで粘ることにした。トビ、ヒヨドリが賑やかだ。ヒヨドリは留鳥だが、避暑地から越冬地に移動する。たくさんヒヨドリが来ていた。これを狙ってハヤブサが来そうだ。

しばらく双眼鏡で観察していると、岬の方でタカ柱が立って。いよいよ来そうだと思っていると直ぐに消えてしまった。風速が10m位はありそうで、様子をうかがっているようだ。

神島島灯台から見る伊良湖岬 タカは岬から飛んでくる
灯台
ウラナミシジミ
ツマグロヒョウモン

サシバ

空ばかり気にしていると突然、崖下からサシバが上がってきた。これは成鳥の雄と思われる。低空で神島に侵入してくるみたいだ。島の北側の上昇気流を使って、高度を稼いでる。やはり神島は渡りの中継地点だ。次から次へとサシバが来る。同じパターンで高度を稼ぎ、鳥羽方面に渡っていった。

サシバ
サシバ
アザミ
ヨメナ

ノスリ

サシバに混ざってノスリが一羽。

ノスリ
ノスリ

サシバ

この個体も翼が美しかった

サシバ
サシバ
サシバ

サシバ幼鳥

翼が新しい、幼鳥だと思われる。

サシバ 成鳥雌

ほぼ測光で撮れた。もちろんRAWから現像、補正はしている。翼が綺麗なので若か雌と思われる。

サシバ
サシバ

灯明山

三重県の山では、この山を唯一、離島の山として扱っている。標高こそ低いが、見所の多いルートだ。

監的硝

展望が開けるのが屋上のみ。しかし,いいポジションで狙える。山頂までは少し距離があるが、南面で上昇するときは接近できる。なんといっても、朝は測光、午後は順光になる。

監的硝屋上から見る灯明山

サシバ

比較的低い高度で撮れたサシバ。翼の上面が模様が確認できる。近くの枝に留まっていた個体の発見に遅れ、いいチャンスを逃してしまった。朝から留まりも可能性があるなとは思っていたのだが。

サシバ
監的硝から伊良湖展望

ハチクマ

今日は朝から、サシバばかりだった。ノスリもいたが。渡りの時期に差があるのだろうか。長野の白樺峠の9月下旬は、ほとんどがハチクマだったが、昨日の神島はほとんどがサシバだった。午後、トビの群れの上にハチクマはいた。もう少し早く気付けば、大きく撮れたのだが。個体は一つひとつよく観察することを学んだ。

ハチクマ
ハチクマ
ハチクマ
ハチクマ

トビ

海岸の断崖で獲物をさがいる。人慣れしていて、比較的接近して撮れる。猛禽の風格が漂っている。

ツリガネニンジン

市街地ではほとんど見なくなったツリガネニンジンだが、神島では道ばたに普通の映えている。

トベラ

ハマアザミ

アザミは種類の多い植物だ。山ごとに変異し山名の着く種類もある。この地方では、スズカアザミ、コイブキアザミ、イナベアザミなど。このハマアザミは、背丈が低く、花と葉の色が鮮やかだ。海岸を離れると普通のノアザミが咲いていた。

ハマアザミ
ハマアザミ
カルスト地形

撮影機材
OM-1 M.ZUIKO300mmF4 SONY ZV1 DJI ACTION3