2024年5月4日 No.1552
春の霊仙山西南尾根で周回
落合
少し早くで到着するようにしたが、すでに車道の路肩まで車があふれていた。どうしてこんなに登山者が多くなったのか。広大なカルスト台地がひろがり展望が良い。なんと言っても眼下に広がる琵琶湖はオンリーワン。クリンソウ、ヤマシャクヤク、エビネの花が見られる。
今畑の廃村
林道を歩き始めると、アカショウビンの鳴き声が聞こえてきた。ここで聞くのは初めてだ。探して見つかるものでもないので、今回は鳴きこえが聞けただけでもよしとしよう。キビタキが鳴いているが、登山者が多すぎて近くにはいない。集落に入ると早速、クリンソウとエビネが出迎えてくれた。




笹峠
探鳥のつもりで来たが、これだけ人が追いと近くに来ない。アカゲラ、オオルリ、キビタキ、イカル、ヒガラなどが鳴いていた。アカショウビンは沢筋のカエルでも狙っているのか、尾根に出ると鳴き声が止んだ。
笹が多いので笹峠だが、今はほとんど笹がない。ケヤキ、カエデ主体の、苔むした石灰岩が点在する雰囲気の良い落葉樹林だ。ウラシマソウがたくさん自生し、所々にエビネが花を咲かせていた。




西南尾根
笹峠からは急登だ。むき出しの石灰岩を踏みながらジグザグに高度を稼いでいく。ここで高度を稼げば後は緩やかだ。キセキレイとオオルリがよく鳴いていた。花はああまりない。ニリンソウ、ハクサンハタザオ、イチリンソウが少し。時々足を止め空を見る。猛禽でも飛んでこないかな。
近江展望
近江展望まであがってやれやれ。ここからは花と展望を楽しみながらピークを踏んでいく。メノマンネングサとイチリンソウが咲いていた。フクジュソウの多い尾根だったが今はない。






ヤマシャクヤク
ヤマシャクヤクが咲いていた。少しピークを過ぎていたが、綺麗に花を咲かせていた。他にイチリンソウ、ニリンソウ、オドリコソウが見られた






爽やかな風
稜線は爽やかな風が吹いていた。昨年は、アカゲラ、オオルリ、ホオジロ、カッコウが撮影出来たが、今日は鳥の気配が少ない。
風景を獲りながらゆっくりと歩く。この山の特徴はカルスト地形と琵琶湖展望だ。以前はアマナも多かったがめっきり少なくなった。わずかに残ったアマナも葉がシカにかじられている。シカの食べる草も少なくなり、残っているのはシカが食べない、有毒物質を持っていたり、また、動物が好まない忌避物質のある草花。ここまだ、イワヒメワラビが繁茂していないが、藤原岳や御池岳の林床はイワヒメワラビが群生している。





