2024年3月22日 No.1541

鈴鹿山系孫太尾根花見と探鳥登山

 

孫太尾根

今回歩く孫太尾根は、藤原岳への登山ルートとして近年整備された。孫太尾根は花の多い尾根として、花好きな登山者に歩かれていたが、一般登山道ではなかった。駐車場がなかったが、地元の方の協力で私有地を駐車場として利用させてもらっている。協力金500 円。藤原岳は日本花の百名山「フクジュソウの山」として知られる。

孫太尾根は春の希少な草花が見られる、石灰岩質の展望の良い尾根です。今回は、山頂を目指す登山ではなく、花を見ながら孫太尾根を歩きます。NHK中部放送局ウィークエンド中部「ゆる山へGO」のロケ下見。
石榑あたりから見る藤原岳
青川から丸山と藤原岳 桜が咲くと綺麗

イカル

イカルが鳴いていた。杉の木の梢で発見し、双眼鏡から望遠に持ち変える間に飛ばれてしまった。多い年は群れで見ることもあるが、今年は少ない。

モズ

モズは開けたところがよく見かける。カケスが遠くで「ギャーギャー」と鳴いていた。
駐車場の八重桜

シジュウカラ

植林にも意外と野鳥が多い。シジュウカラ、ヤマガラ、エナガがいた。日を追うごとに野鳥たちが活発になってっくる季節だ。

コショウノキ

植林でコショウノキの白い花が咲いていた。ジンチョウゲ科の花は香りがする。実を噛むとコショウのように辛いので、この名がある。
シジュウカラ つぼみを咥えている
シジュウカラ
エナガ
コショウノキ

石灰岩の尾根

石灰岩の荒れ地だが、展望が翼以外と花が多い。タチツボスミレ、カテンソウ、ヒメウズ、ミツバベンケイソウなどが見られる

ヒロハノアマナはつぼみ

ヒロハノアマナは葉と花茎は出ているが、花はぱっと開いていない。昨日積雪があったのでその影響らしい。ヒロハノアマナは三重県では絶滅危惧Ⅱ類。地味だがカテンソウの花が咲いていた。なぜカテンソウか、牧野図鑑を見ると不明と書かれていた。
ヒロハノアマナ
ヒロハノアマナ
 カテンソウ イラクサ科
ヤマネコノメソウ
タチツボスミレ
遠足尾根と静ヶ岳、銚子岳
ヒメウズも花が咲き始めたところ
もうひと頑張りで開花しそう

丸山

丸山付近ではセツブンソウが咲き残っていた。ロケ日にはちょっと厳しいかな。

ミスミソウもつぼみ

ミスミソウは日射しがないと花が開かない。花柄は出ているので今後に期待したい。
セツブンソウ
ミスミソウ キンポウゲ科
ヒロハノアマナ ユリ科

丸山から草木

所々に残雪があった。このあたりは雰囲気のよい尾根なので、花散策の時間を作りたい。ミノコバイモの葉が出ていた。コゲラが出てきて遊んでくれた。イカルが尾根付近まで上がってきた。朝駐車場で見かけた個体だろう。

ミノコバイモは絶滅危惧1A類。
ミノコバイモの葉
ヒロハノアマナ
ミノコバイモ
セツブンソウ 実
残雪とセツブンソウ
コゲラ
丸山 展望 養老山地
木曽三川河口 桑名方面
アセビ
セツブンソウ

ヒガラ

山地や亜高山帯の針葉樹林。頭に短い冠羽がある。頭と喉が黒色。後頭部と頬が白色。背中が青灰色。2本の白い翼帯。

登山でよく見かけるが、平地ではなかなか見られない。カラ類では、コゲラ、ヒガラが山地に生息。シジュウカラ、ヤマガラは平地から山地まで幅広く生息。
ヒガラ