2024年3月19日 No.1540

鈴鹿山系木和田尾根花見と探鳥登山

 

木和田尾根

坂本谷はかつて花の谷だったが、2002年の土石流災害で崩壊した。登山道もなくなった。上部はまだ少し植生が残っているが、希少な植物の生息域が年々消滅している。石灰岩質の地形で保水力がない。残雪を頼りに花を咲かせ実をつける。調査したわけではないが、温暖化で降雪量が減ったのが原因の一つと考えられる。

野鳥に関しては今年、3月中旬以降、あまり気温が上がらなかった。例年並みかもしれないが、昨年は暖かくこの時期、ケラ類、カラ類、イカルなど活発だったが、今年は動きが鈍い。しかし中腹では、カラ類が動き出した。
ミソサザイ

谷でミソサザイ

まだ囀りが始まっていなく、地鳴きだった。繁殖期に入ると大きな声で囀り始めるだろう。

落葉樹林

芽吹き前の落葉樹林は明るく、落ち葉を踏みながら歩くと心地が良い。カラ類が鳴きながら飛び回っていた。展望の良い鉄塔で観察。イカル、カケスが鳴いていた。

前回に比べると少し野鳥が動き出してた。季節の進行が感じられた。
ミソサザイ
ミソサザイ

アトリ

カラ類に混じってアトリがいた。冬鳥、冬大群で飛んでいるのを見かける。「花鶏」で「アトリ」と読むようだ。アオゲラを見つけファインダーを覗くと飛んでしまいアトリが残った。

前回に比べると少し野鳥が動き出してた。季節の進行が感じられた。シジュウカラがよく動いている。
アトリ
ヤマガラ

セツブンソウ

セツブンソウはちょうど見頃だった。曇り空でも花が開いているのでありがたい。落ち葉を持ち上げ出てくる様に早春が感じられる。

ツミ タカ科

セツブンソウを撮っていたら猛禽の鳴き声が聞こえた。尾根に沿って移動しているようだ。カラスくらいの大きさ。高の翼だ。ハイタカかツミかもしれない。鳴き声でツミと判断した。
セツブンソウ

バイケイソウ

バイケイソウの葉が出始めた。もう少し季節が進むと緑色の林床になる。

ツミ タカ科

バイケイソウ
マルミノウルシ

フクジュソウ

花柄が伸びてきた。曇り空で花は半開き。

フクジュソウ
フクジュソウ
フクジュソウ

ヒロハノアマナ

シマリス

ヒロハノアマナ
シマリス

ミヤマカタバミ

ミヤマカタバミが杉林の林床で、白い清楚な花を咲かせ始めた。今日であった野鳥、花のひとつひとつが春を演出している。

シマリス

マンサク
ミヤマカタバミ
ケリ
ケリ