2022年6月28日29日 No.1450
八ヶ岳小同心クラックの登攀と花見探鳥
【行程・登山者】
【6月28日】鈴鹿〜美濃戸〜赤岳鉱泉
【6月29日】赤岳鉱泉〜大同心稜〜小同心基部〜登攀〜横岳〜大同心ルンゼ〜大同心稜〜赤岳鉱泉〜美濃戸
【撮影機材】 GoPro9 EM5 Lumix12-60mm M.ZUIKOED75-300mmYouTube
https://youtu.be/-NLdUrwyR7s
【概要】
梅雨が早くあけ、猛暑日が続いている。登山者が涼を求めて高山へ移動するのは、留鳥と同じだ。冬、山麓にいたルリビタキは今、小同心の頭2700mに居た。前回に続き今回も、労せずして花見、探鳥、クライミング、星景写真撮影を同時に楽しめる八ヶ岳に向かった。ハクサンイチゲ、ウルップソウ、チョウノスケソウ、イワウメなどが花の見頃で、コマクサは花芽が出た所だった。
美濃戸
駐車場に到着し外に出るといきなり、アブの大群に襲われた。無数のアブが車にたかってくる。外に出ると体にまとわりついてくる。防虫スプレーで凌ぎながら、急いで準備して駐車場を脱出した。



若鳥の季節
若鳥が巣立つ季節なので同定しに食い時がある。美濃戸から赤岳鉱泉の北沢で、よく聞く鳴き声はオオルリとルリビタキ、メボソムシクイだ。この日は早速、ミソサザイとルリビタキが写真を撮らせてくれた。この日の目標はコマドリだったが、全く鳴いてくれない。鉱泉付近でいつも鳴いているので期待したのだが。
撮影機材
今回は花見、探鳥、クライミング、星景写真と多彩なので機材選定に多きに悩んだ。クライミングがあるので重くできないが第一条件。ということで望遠はM.ZUIKOED75-300mm.よく言うとコストパフォーマンスの良いレンズ。いつも野鳥撮影に使っている34とは値段が一桁以上の差がある。カメラは軽量化重視でEM5mark3。標準ズームはLumix12-60mm。マクロレンズはM.ZUIKOED60mm。星景写真はサボってGoProで撮影することにした。性能の低い機材なので腕でカバーすればいいのだが。
キバシリ
なかなか姿を見られない野鳥で、今年二度目の対面だった。一度目は3月、三重県の山で見かけた。コゲラと一緒の所に居たので混同してしまった。四国以北の亜高山帯針葉樹林に生息する留鳥。細身の体型と背の模様が特徴的だ。スズメ目キバシリ科。



メボソムシクイ
シラビソなどの針葉樹にとまって鳴いているときはなかなか姿を見れない。子育て中のようで虫をくわえて運ぼうとしていた。亜高山帯の針葉樹林で普通に見られる野鳥だ。夏鳥で本州と四国の高山に渡来し繁殖する。渡りの途中では市街地の公園で見かける。今年も4月に家の近所の公園で見かけた。目が細いのではなくて眉線が細い。スズメ目ムシクイ科。








赤岳鉱泉
平日だがこの日もテント場は盛況だった。登山テント泊の入門的な場所で、登山を始めたころはよくテント泊したものだ。1泊2日なのに大きなザクを担いで登ってきたことが思い出される。その頃はテント泊することが楽しかった。登山を30年も続けていると、こだわりがなくなり、目的に応じてその都度、最善の山行の形態になる。今回の目的は、探鳥、花見、クライミング、星景写真ということで、登山をして宿泊をしないと実現できない。赤岳鉱泉の夕食、久しぶりにステーキの日になった。ポトフもおいしかった。ポトフとご飯はおかわり自由だが、とても入らない。夏場のお風呂はありがたい。鉱泉だから。


