2022年5月10日 No.1442

子の泊山(三重県紀宝町)山麓滝巡り

【行程・登山者】


【5月10日】子の泊山(三重県紀宝町)
【撮影機材】OM-1 ED12-100mm GoPro9

YouTube

【概要】

山と渓谷8月号の取材で三重県最南部紀宝町子の泊山へいった。あいにく朝からの雨で、山麓の取材が時間切れ。史跡、滝の撮影が精一杯で、登山の時間はなかった。いつもは登山だけなので山麓の取材ができていなかった。見応えのある滝が多かった。

子の泊山の関わる地誌

紀伊続風土記は江戸時代後期、幕府の命令により和歌山藩で編纂した紀伊国の地誌。これによると、「山の名はむかし蔵光という人がいて山中に住んだことから起こった。赤井蔵光は平家の落人。屋敷跡に碑石がある。側に七十五人塚というのがある。その家臣を葬ったという。蔵光が死んで後、その霊を桐原村の産土神の境内に若宮と称して祀るという。」(現代語訳)子の泊山は蔵光山と呼ばれる。地理院地図にも記載がある。ただし点の記は「子の泊山」一等三角点。


ということで、取材箇所は若宮のある桐原神社。屋敷跡に碑石だが、これは見つからず、屋敷跡には小祠があった。屋敷跡は現在、荒れた谷での痕跡はなかった。七十五人塚は以前に何度も撮影している。歴史的にも興味が持てる山だ。歴史的な側面に加え、自然も豊かだ。南紀はどの山域も滝が素晴らしいが、山麓の桐原から登山口までの谷には、見応えのある滝が多い。今回は時間の関係で、一地の滝、二の滝、落打の滝を撮影した。落打の滝については地理院地図にも記載がある。
桐原の棚田と子の泊山
桐原神社
若宮 赤井蔵光祠

一の滝

林道の降り口に滝への案内板が設置されている。林道から往復30分ほど。一の滝は谷に降りるとすぐに見えてくるが、二の滝はその奥で、左岸をトラバースする。


一の滝 10mナメ滝
二の滝
一の滝
一の滝

二の滝

15m 一の滝のすぐ奥にある。二段になっている。


三、四の滝はさらに奥。時間切れで撮影できなかった。三が6、 四が15m。
牛の背
案内板