2022年3月2日 No.1419

滋賀県の山 残雪の霊仙山 Page1

【行程・登山者】

【3月2日】今畑登山口8:30〜笹峠10:40〜近江展望12:20〜最高点13:30〜霊仙山13:50〜榑ヶ畑道〜お猿岩14:50〜汗拭き峠15:50〜登山口16:30 10km +8820m 8h
【撮影機材】OLYMPUS EM1mark3 Lumix 12-60mmm  GoPro9
YouTube
https://youtu.be/9MACiNobdR8

【概要】


霊仙山はこれまでに何度も登っているが、近年まれな積雪で、是非とも登っておきたい山だ。今回は、スノーハイクを楽しみに、新しく購入したブルーモリスのスノーハイクを持って出かけた。スノーハイクはスノーシュートとスキーの良いところだけを合わせて作られている。つまり登りスノーシューで下りはスキーとして使える。果たしてどうだったのか。

霊仙山


霊仙山はこれまでに何度も、取材で足を運んでいる山だ。花の山旅、YAMAP、花の百名山(いずれも山と溪谷社)でも取り上げた。いずれも花中心で紹介してきたが、金券、外来植物の侵入、シカの食害で花の草本類は激減し、少し遠ざかっていた。もちろん冬山としても魅力的で、スノーシューでスノーハイクを楽しんできた。今回は今畑からの周回した。


落合の集落の奥で堰堤工事をやっている関係で、車道は除雪されていたのでアプローチに問題はなかった。しかしすごい積雪だ。民家の屋根に1mの雪が乗っている。もう3月で、福寿草が見られる季節だが、厚い雪の覆われその気配もない。今年は花の季節がかなり遅れそうだ。

今畑登山口〜笹峠


今畑は昭和初期にタイムスリップスしたような谷間の廃村。集落外れの空き地にはすでに車数台が停まっていた。準備をしてスタート。ザックにつけたスノーハイの板が重い。メーター公表は3.7kg。頭の上まで板が出るので、道に枝が張りだしているとひっかかる。積雪は多かったが雪がしまり、凍結もなく歩きやすかった。植林のジグザグを登り落葉樹林の尾根に乗ると傾斜が緩む。ガスが出てきてモチベーションが上がらない。展望がなく引き返した女性と行き交った。少しはガスが晴れることを願いながらとりあえず西南尾根までは上がりたい。笹峠辺りでスノーハイクを装着し試してみた。足を滑らすように進めるので、やはり歩行はらくだ。しかし滑りは、スキーと違いかなり難しい。登山靴や長靴でも装着できるのが売りだが、その影響で滑りが難しくなっている。登りはシーズで登れるが、傾斜がきつくなると滑り出す。なんとも悩ましい。登山には向かないような気がする。やはりスノーハイクだ。
雪はたっぷり
近江展望
西南尾根
雪庇が発達している

西南尾根

スノーハイクにちょうどいいので、履いたまま最高点まで歩いてみた。滑りがなれるまではぎこちなく、何でも尻餅をついた。しかし歩きは、滑らせることができるので楽に進めた。笹峠からワンちゃんをつれた女性と前後して進んで。小さなワンチャンも頑張っていた。展望は高曇りの状態ですっきりとしなかったが、時折、日射しが入るので尾根は見通せた。

榑ヶ畑道

帰りは榑ヶ畑道で汗拭き峠から帰った。お猿岩までは緩やかな傾斜が続くので滑りの練習をしながら下った。
今畑の積雪