2021年11月15日 No.1397

石水渓谷鬼ヶ牙の岩場 鈴鹿山系 Page1

【行程・登山者】

2021年11月21日 No.1397
鬼ヶ牙東峰南第2尾根バリエーションルート
撮影機材 Lumix TX1  GoPro9
YouTube バージョン 
https://youtu.be/mrRctlpaRQY

【概要】


鬼ヶ牙の岩場についてはルート名などは無名となっている。鈴鹿の山と谷6を調べてみたが、尾根の名称はなかった。現在登られている岩場は最終的には南の尾根に合流し鬼ヶ牙東峰に至っている。石水渓谷の入口から主要な尾根を順番にすると、登攀のメインとなっている岩場は第3尾根だと思う。第1尾根は肌登っていないが、今回は第2尾根を登ってみることにした。

鬼ヶ牙の岩場

ここの岩場はアプローチが良く、南面で冬でも温かいのでこれからの季節は賑わってくる。初級、入門者向けの岩場だが、東峰までバリエーションで登るとアルパインクライミング的な楽しさがある。下の地形図を御覧ください。国土地理院地図を引用し、尾根にラインを入れてある。鈴鹿の山と谷6を見ても尾根に名称はないので、積水渓谷の入口から順に、第1から3とした。第1は末端で2つに分かれる。今回は、鬼ヶ牙東峰南第2尾根を登ってみた。第3尾根を登ると見えてくる尾根で以前から気になっていた。ブッシュが多いので剱岳の源次郎尾根のようなバリエーションルートだ。
ルート図 国土地理院地図を引用 
 
第3尾根側壁2ピッチ目終了点
3日ピッチ目を登るクライマー

第2尾根について

登って見た感想は、クライミングというよりもバリエーションルート。岩場には固定ロープがすでに設置され、ロープなど登攀道具がなくても登ることができる。しかし展望のよい良いルートなので、クライミングの要素を入れると面白くなるだろう。


岩壁の乗り越しが何箇所かある。固定ロープがあるが、どこもフリーで登れるレベルだ。ただし、安全確保のために支点は必要だと思う。岩が風化して表面が脆いからだ。スッキリとした岩場は3箇所ほどあり、優しいがクライミングが楽しめる。バリエーションルートにこの要素が入ると面白くなる。すっきりとした岩場にボルトを3箇所仮設した。フリーで登れるグレードは5.6くらいかな。
コナラ
第3尾根上部の岩場
第2尾根のピーク この先第3尾根と合流

第2尾根のピーク

スッキリとした傾斜のゆるい岩場で登攀は終わり、この上で第3尾根と合流する。


実に展望の良い岩場だ。石水渓谷、坂本の集落、第二名神、鬼ヶ牙の岩場が一望できる。ここを第2尾根のピークとしよう。このまま東峰まで登る事もできる。今回は岩場のルート作りにクライムダウンした。この岩は、側壁が発達しているので、登攀ができるか順次調べてみようと思う。側壁を登るにしろ、尾根と合流するので、尾根ルートは重要になってくる。
第3尾根ピーク2で休むクライマー
第2尾根から見る第1尾根
棚田で有名な坂本の集落
第2名神
渓谷の紅葉
開けた岩場
ボルト仮設
作業
支点を仮設
イロハモミジ
ミツマタ