2021年9月19日 No.1382

鬼ヶ牙でクライミング 鈴鹿山系 Page1

【行程】

2021年9月19日 No.1382
鬼ヶ牙の岩場 左の岩壁2ピッチ 中央岩壁4ピッチ〜鬼ヶ牙山頂
撮影機材 Sony ZV-1 GoPro9

YouTubeバージョンはこちらですhttps://youtu.be/qeX6ZdgMD5o

【概要】

藤内壁に入る予定で御在所に行くと国道のゲートが閉まっていた。台風による災害が予想されたのか、安全確保のためにゲートを閉めたようだ。歩いてもいいが、ゲート前には車が溢れていた。久々の晴天で登山者やクライマーが詰めかけたようだ。そこで急遽、行き先を鬼ヶ牙に変更した。目指すルートもなく、しばらく岩から離れたのでリハビリクライミングだったので、藤内にこだわりはなかった。鬼ヶ牙は誰もいなかった。左の岩壁で岩の感覚を確かめ、中央のルートで鬼ケ牙の山頂を目指した。汗ばむほどの機構だたが、台風一過の青空が広がり、鈴鹿南部の風景が満喫できた。

鬼ヶ牙

困ったときはいつもここ。夏場は暑いので避けたいが、それ以外の季節なら充分、クライミングの練習になる。フェイスとスラブが中心の岩場だ。マルチピッチで山頂に抜けると、ちょっとしたアルパインが楽しめる岩場だ。最近は登るパーティー多くなってきたようだ。もちろん、入門者にも優しい岩場だ。
鬼ヶ牙遠景
左の岩壁基部から見上げる
1ピッチ目
2ピッチ目

左の岩壁 2ピッチ

1ピッチ目も、2ピッチ目も出だしが核心。1ピッチ目はスラブフェイスで、小さなホールドとカチで離陸する。ここはなるべく難しいラインとりをしたい。登れるところを何度登っても上達はしない。2ピッチ目の核心は出だしの凹角。足を入れると傾斜が増す。出口が立てホールドなので、体を右に振る工夫が必要。もちろん正対でも、左のカンテに乗り込んでもいけるが。体をねじったり重心を移動させたりの練習になる。グレード的にはどうでしょうか、5.6 5.7あたりかな?

右の岩壁 4ピッチ

1ピッチ目は超入門コース。35m位ある。スラブフェイスでおそらくⅢ程度でしょう。2ピッチ目からが急に難しくなる出だしの垂壁後半は手がかりがないのでA1。これを抜けるとフリーになる。結構傾斜があるので5.8 5.9レベルだと思う。是非ともフリーで登りたいところだ。3ピッチ目は後半の垂壁が核心。左から逃げることもできるが、やはりフリーで抜けたいところだ。グレード的には5.10aくらいかな?ホールドが限られるのでムーブも決まってくる。4ピッチ目は終了点直下が核心。ここも5.10aくらいかな?
1ピッチ目
2ピッチ目
3ピッチ目
5ピッチ目

バリエーションルート

岩稜の登攀は4ピッチまでで、この先はバリエーション的なルートとなる。5ピッチ目は、急な木登りといってもいい。プロテクションは木にスリングをかけて。尾根に出たところでピッチを切る。6ピッチ目もブッシュで岩場あり、人工物の災害防止らしい金網あり。P2の手前でピッチを切る。気温がぐんぐんあがってきた汗が滴り落ちた。しかも久しぶりのクライミングだったので、足の筋肉が悲鳴をあげだしていた。畑仕事や山歩きとは違った違った筋肉を使うからだろう。

ピーク2〜ピーク1

P2とP1は岩稜のピークで、開放感があり展望もよい。P2は風化の進んだ花崗岩の斜面に注意しながら登る。支点はハーケンが二箇所打ってある。P1はピークを踏んでもいいが、トラバースもできる。近頃フィックスロープが設置された。
ピーク2
ピーク2の終了点はこの松でとるしかない
ピーク2から見下ろしたところ
ピーク1
ピーク1を振り返る
ピーク1の展望

鬼ヶ牙山頂

坂本の棚田
仙ケ岳と野登山