2021年7月25日 No.1373

元越谷の遡行 鈴鹿山系  Page1

【行程】

2021年7月25日 No.1373
元越谷林道ゲート8:30〜入渓点〜元越大滝〜二俣〜稜線〜水沢峠14:20〜林道ゲート15:55
撮影機材 OLYMPUS TG5 GoPro7

YouTubeバージョンはこちらですhttps://youtu.be/utWBkUXWlvs

【概要】

クライミングが2日続くと疲れが出てくる年齢だ。藤内壁は意外と涼しかったが、それでも陽があたってくると暑い。3日目は気分転換で元越谷の美渓を楽しむことにした。

アプローチ

小屋の食事を6時にしてもらい、7時前に藤内小屋から下った。コンビニで食材を買い出し、スカイラインで武平峠を越え滋賀県側に下った。今回は同宿のIさんが同行してくれ、5人パーティーとなった。林道ゲート手前に駐車し林道を歩いた。どこからでも入渓できるが作業道が分岐するあたりから入った。
タマゴタケ

元越谷

もちろん、「鈴鹿の山と谷5」(ナカニシヤ出版)でも紹介されていて、沢登り初級の明るい花崗岩の谷だ。堰堤を巻くと、深いトロや大きな渕がある。両岸が岩壁のところを抜けると大滝18mが見えてくる。この谷の最大の滝だ。水量があり迫力は充分だった。

大滝

Iさんにロープをフィックスしてもらい自由に登ることにした。自由にと言っても弱点をつけば自ずとルートは決まってくる。抜け口が核心だがハーケンがあり、また、スタンスもホールドもあるので安心して登れる。抜けたところにウチョウランが咲いていた。
大滝
ウチョウラン

滝の上

ナメが続いたあと、右岸をへつった。落差のあるナメだったので、ロープを出してもらいNさんがアタックした。

その先は花崗岩の明るい廊下がしばらく続く。気持ちのいい遡行が楽しめるところだ。滝は少ないが渕や釜が深いトロを伴って見ごたえがある。

滝の上

少し体が冷えてきたので二俣で昼食休憩した。黄色いものがあったので見に行くと、大きく育っったツチアケビだった。ラン科の腐生植物だ。
ツチアケビ

右俣に入ると谷は浅く狭くなりやがて鈴鹿の主稜線に合流する。さわやかな風が吹き抜けていた。トビが風にのって獲物を探していた。縦走路を水沢峠に向かった。峠からは一般道だが、利用価値が低くあまり歩かれてはいないようだ。踏み跡目印はある。途中から作業道を使うが崩壊しているところがありルートが曖昧になる。ジグザグの登りはあるが、作業道をたどればよい。
今回は御在所中心の合宿のようになったが、二日間の厳しいいクライミングのあとの癒やし系沢がご褒美となった。
トビが舞っていた
鈴鹿縦走路
入道ケ岳と伊勢平野
オオイワカガミの葉