2021年7月24日 No.1372

御在所岳中尾根とバットレス  Page1

【行程】

2021年7月24日 No.1372
藤内壁中尾根P4〜P2、カリフォルニアドリーミング
撮影機材 OLYMPUS TG5 GoPro7

YouTubeバージョンはこちらですhttps://youtu.be/OMAU6kgAUOE

【概要】

藤内壁二日目は中尾根と中尾根バットレスをやった。両方とも厳しいルートなので、最後のカリフォルニアドリーミングの3ピッチ目はめろめろだった。この日は前尾根は空いていたが、中尾根は数パーティーが入り盛況だった。

藤内壁中尾根

6時に朝食にしてもらい7時前に小屋を出た。中尾根P42ピッチ目に到着するとすでに1パーティーが入っていた。我々は2パーティー4人でその後に同宿のNご夫婦は続いていた。待ち時間がもったいないので我々はP4の1ピッチ目をパスし、2ピッチ目からスタートした。なので、先頭で登ることができた。

藤内壁中尾根P3 1ピッチ目

久しぶりの中尾根だった。メンバーが揃わないと中々やる機会のないルートだが、藤内壁のルートの中では中心に位置し、最もロケーションのいいルートだと思う。先にも書いたが、無駄にしたくなかったのでP4の2ピッチからスタートして。1ピッチ目は戻ってからでもやることができる。前尾根同じよなパターンで、混雑しているときはP5からスタートすることも多い。なので、一壁の少し早く切り上げ、前尾根P7、P6だけをすることも多い。今回は同宿のNさんご夫婦と3パーティーとなった。Nさんご夫婦は中尾根ははじめてのようで案内することになった。中尾根は取り付きがややこしく、また、登攀ルートと懸垂ルートが別になっている。
P3
P3をP4の頭から見たところ
P4の頭(展望台)
P3を見上げる
P3の登攀
P3見下ろす

P4 P3

P4もP3もクラック主体のルートで残置ハーケンがあるがなるべくNPでとったほうが安心だ。グレードはⅤなので難しくはないが、フェイスをもうまく使うと登りやすい。

P4は2ピッチ、P4は1ピッチでも登れるが、後続を確認できるように上部で一度切った方がいいだろう。支点は整備されている。どのピッチも展望が良くて前尾根もよく見える。いつも混雑する前尾根だが、今日に限っては中尾根のほうが混雑していた。P3の頭(ツルム)からは懸垂下降。

P2

中尾根のハイライトはやはりP2だろう。1ピッチ目は崩落した左側のカンテに沿って登るとⅣと優しいので、いつもダイレクトルートを登るようにしている。出だしが5.10bだが崩壊したのでフリーは難しく、鐙を使ってる。次のピンが遠いので、鐙の最上段にたつか、岩に立つか。スタンスは細いがしっかりとしている。細かいスタンスを拾いながらフェイスを斜上しカンテへ出ると傾斜が緩む。カムでNPとってⅠピッチ目の終了点へ。2ピッチは一気におにぎりまでいってもいいが、途中で切る支点が準備されている。支店の2,3,ピン目が核心で最後のおにぎりは壁は立っているがハンドジャムがきっかりときく。
ダイレクトルート出だしのA0
P2の1ピッチ目 傾斜のゆるいカンテに移ってから終了点へ
おにぎりのクラック
中尾根全景
おにぎりからの展望
懸垂準備するNさんペア
2 懸垂下降
岩場に咲くキンレイカ