2021年6月27日 No.1367

御在所岳 藤内壁 後尾根  Page1

【行程】

2021年6月27日 No.1367
裏道登山口〜藤内小屋〜藤内沢〜一の壁〜後尾根〜岩峰〜立岩〜砦岩〜藤内小屋〜裏道登山口〜県立医療センター
撮影機材 Lumix TX1 GoPro7

YouTubeバージョンはこちらですhttps://youtu.be/kj0QhUwtjvM

【概要】

前日、雨予報が曇り予報になったのでとりあえず藤内に入ることにした。藤内沢出合で雨粒があたりだしたが、大きな崩れはなさそうだったので、登攀は中止し後尾根のバリエーションルートに変更した。ガスで展望はなかったが、高山のバリエーションルートではよくあることで、これからレベルを上げていく初級者にとってはいい経験になる。順調に岩峰付近の中登山道に合流し、立岩か再びバリエーションルートで砦岩に入った。ところが砦岩の前で事故発生。それ以後は救助活動になった。

藤内壁

曇り予報だったが、藤内沢出合まで登ると、ポツポツ雨粒があたりだした。岩壁を目の前にしているが、ガスで視界はない。こんな状況なのでなかなか気持ちが上がらない。このままだと岩壁が濡れるので登坂は無理だろう。この日、我々の他にHさんパーティーが入っている。きょうは2パーティーのみだ。前尾根をやるらしい。我々はどうするか、夏のバリエーションに向けて徐々に実践化していきたいので、後尾根をすることにした。
コアジサイ

一の壁

位置の壁まで上がるとガスで視界がより悪くなってきた。谷筋では、ユリ科のキンコウカが黄色い花を開き始めていた。どちらかというと亜高山帯の植物だが、この時期、御在所岳でも見られる。コアジサイがちょうど見頃だった。
後尾根は、登攀の対象ではないが、ルンゼを登るとちょっと岩登りなる。晴れていればロープを出すこともないが、今回は岩が滑ったので、手早いロープ操作の練習でロープを使った。
コメツツジ

後尾根

ほぼ歩きで行けるが、ギャップが一箇所あり乗り越す練習になる。巻くこともできるが。ベニドウダンは終盤でコメツツジが咲きはじめていあた。展望所は2,3箇所あるがガスで何も見えない。踏み跡はしっかりとしているので迷うことはないだろう。中道とは岩峰を通過したところで合流する。中道でササユリが咲いていた。
ベニドウダン
ササユリ
コアジサイ

立岩から砦岩へ

立岩で中道と分かれ砦岩に降りるバリエーションルートを下る。立岩周辺は開放的で明るくいい場所だ。岩のコンディションが悪くなければ、1,2本登れるかなと思い砦岩に入った。ところが、岩場に入るところで、渡辺さんが濡れた木の根に足を滑らせ、右足で踏ん張った所、右足をねじってしまい。動けなくなった。どうも骨折したらしい。どうやらサッカーでよくやるスネの骨折らしい。全く動けないので、添え木で固定した。さてどう下ろすかだが、ヘリを呼んでも多分、砦岩からのピックアップは難しそうだ。それ以前にガスで視界がない。遭難対策委員で何度も、ヘリによる搬出をした経験があるので、ヘリを要請するにしろ、まずは藤内小山で下ろす必要がある。歩いて降りれば15分だが、険しい道なので背負うこともできない。背負えるところは背負って、できないと頃は足をかばいながらズリズリと下ろすことにした。時間は2時間近くかかったが、藤内小山で搬出できた。小屋で背負子を借り、山岳会の若手の協力で背負っていただき登山口までおろした。
立岩
砦岩〜藤内小屋
藤内小屋から背負子で登山口へ