2021年6月7日 No.1362
八ヶ岳小同心クラックの登攀 Page1
【行程】
2021年6月6日 No.1362
谷川岳ロープウェイP14:30〜仏岩温泉鈴森の湯〜中華料理〜美濃戸口 八ヶ岳山荘 仮眠室利用
6月7日
美濃戸口5:15〜美濃戸〜赤岳鉱泉7:50〜大同心稜〜9:30小同心クラック登攀12:00〜横岳2830m12:40〜大同心稜〜赤岳鉱泉14:30〜美濃戸〜美濃戸口
撮影機材 Lumix TX1 GoPro9
YouTubeバージョンはこちらですhttps://youtu.be/TQI0pieV2R4
【概要】
ツクモグサを見に小同心クラックを登った。谷川の帰りに天気が良ければ立ち寄ろうと思っていたら、天候に恵まれた。この時期にこだわるのはちょうどツクモグサの花が咲く季節に合わせている。八ヶ岳の岩場はクライミングには適さない岩質のため、クライミングのみを目的に出向くことはなかった。赤岳鉱泉あたりで1泊すればゆとりが生まれるが、日帰りでも十分できる行程だと思う。今回は前夜に、八ヶ岳山荘の仮眠室を利用し早朝発日帰りとした。
アプローチ
今回は日帰りなので、みなかみから移動し八ヶ岳山荘の仮眠室を利用した。一人2000円だった。早朝、美濃戸まで入り、5時過ぎに出発した。アプローチと登攀にかかる時間は約10時間。昨日の行動の疲労がどこまで回復しているかはやってみないとわからない。登攀を含むと疲労度は大きくなる。



美濃戸〜赤岳鉱泉
沢に沿ったルートなので野鳥が多かった。オオルリ、ミソサザイ、ルリビタキ、ヒガラなだがさかんに鳴いていた。ルリビタキは冬、鈴鹿山麓で見られるが夏になると亜高山帯へ移動するようだ。騒がしいのでよく見ていると、どうやらメスを奪い合いしているようだった。オオルリはカラ松の枝の先で鳴いていた。オオルリは居場所がよく分かるが、撮影は空抜けするので撮りにくい。







大同心稜
岩壁のアプローチには大同心稜を使う。踏み跡はしっかりとしているが、所々に倒木がめだった。シラビソ林の常連はメボソムシクイで、あちらこちらで鳴いていたがなかなか捉えにくい鳥だ。撮影失敗。グイグイと高度を上げ1時間30分ほどで基部に到着した。小同心へのトラバースが心配されたが雪渓はなう容易だった。




小同心クラック
そそり立つ岩塔の弱点をついて登る。登攀的にはⅣ程度なので攀じる醍醐味よりも、高度感やロケーションが楽しめるルート。従来は3ピッチ90mのルートだったが支点が整備されていて25mくらいでつなげるようになっている。この時期は、岩壁に咲くツクモグサが楽しめる。大同心稜から取り付きへのトラバースは雪渓はなく、歩きやすかった。







3ピッチ目
1ピッチ目を2つに分けたので、3ピッチ目に急なチムニーから凹角を抜けた。支点があり、この日は貸し切りだったので、なるべくピッチを切ってのぼた。岩壁にはツクモグサが目立ちはじめ上部の群落に期待が膨らんだ。


