2021年3月9日 No.1331

藤原岳 孫太尾根 Page2

セツブンソウ

山頂南面

山頂南面のフクジュソウとセツブンソウはちょうど見頃だった。残念ながら、陽射しがなかったので花は開かなかったが、セツブンソウは咲き始めでこれからが楽しみだ。
セツブンソウ
フクジュソウ
オニシバリ
丸山付近
セツブンソウ

藤原岳

風があったの風裏で昼食休憩にした。山頂付近はガスが掛かっていて展望がまったくなかった。晴れていれば、アルプスや白山など中部山岳が一望できたのに。東北のやまとは植生がかなり違うそうで、セツブンソウやシキミはないようだ。オオイタヤメイゲツが山の上で見られることに驚いていた。このあたりはブナも、オオイタヤメイゲツも標高が800m以上なので、東北の山では山麓からあるらしい。植物の植生は環境の少しの変化に敏感で、フクジュソウの減少は温暖化の影響によるものなのか。東北の山の話を聞いていると鈴鹿の山の変化が見えてくる。
藤原岳山頂
セツブンソウ
シキミ
マンサク
マンサク

下山

大貝戸道は8,9合目にフクジュソウが見られるので期待して下っていくと、不思議なことに何も咲いていない。雪は完全に融けているので花の芽が出ているはずだが何もなかった。山頂一帯是も以前は随所で見られたが殆どなくなっている。山頂一帯は数年前から激減していたが8,9合目は咲いていた。少なくとも昨年はさいていがが、今年は全く姿を消していた。おそらく気候の変動によるものだと思うが、検証したわけではないのでなんとも言えない。多年草で株でも種でも増えるが、発芽率は低いようなので、復活は難しそうだ。鈴鹿北部の霊仙山のフクジュソウが激減したように、藤原岳も同じ運命なのか。
さざれ石