2020年11月11日 No.1317

三つ峠山(山梨) Page1

レスキュー訓練

二日目は午前中に、レスキュー訓練をして午後から、マルチルート「巨人ルート」を登った。レスキューは時間にかなり制約があったので、登り返し、懸垂のコブ通過、

登り返し

ロープを回収しようとしたらロープがスタックした。落石でロープが切れた。さてどうする。実際のアルパインでは、何度か経験することで、対処できなければ自力下山が出来なくなる。つまり遭難する。その前にアルパインクライミングで一番大切なことは、自分が落ちないこと、2番目はロープを落とさないことで、ロープスタックやロープ切れはこれに含まれる。

カラビナ懸垂下降

懸垂時のロープのセット方法。ビレイデバイスがなくても懸垂下降ができる、2種類の方法を確認した。初級者は特に、ビレイデバイスを落としてしまった経験があると思う。クライマーならカラビナは常にもっているのでカラビナで対処出来る。ビレイも同じで、カラビナで対応できる、ガルーダヒッチ。
ヘリが救助に来た

ビレイ

。。。

カウンターラッペル

登攀中の事故は救助がなかなか難しいが、ヘリがくるまでに出来ることがある。テラスまで引き上げるか、降ろすかだが、引き上げは難しい。要救助者をテラスまで下ろしにはどうすればいいか。訓練をしていると突然救助ヘリがやってきた。どうやら滑落者があったようで、ピックアップしていった。

巨人ルート

岩壁の左フェイスの端にある、人工登攀を交えたルートで、全4ピッチからなり、最終ピッチから三つ峠山頂に抜けることが出来る。1ピッチ目は人工登攀からフリーに移行するルートで、日本100岩場ではフリー部分はグレードはⅥ+(5.10a)。
Ⅰピッチ目全容
2ピッチ目

2ピッチ目

Ⅳ+のフェイスで易しいが、核心は茨をいかに避けるかで、皆さん、とげが痛い痛いといいなが登っていた。

3ピッチ目

Ⅴ+のフェイス&クラックで、出だしが核心だと思う。クラックでジャムが決まればいいが、出口も少し甘い。これ以後も傾斜のあるフェイスが待っている。
3ピッチ目
アトリ
アトリ

ハギマシコ アトリ科

3ピッチ目の終了点でビレイをしていると、ハギマシコがグループでやってきた。アトリはいつも団体行動で、この時期に山を歩いていると大群を見かけることがある。なので、アトリだろう思っていたが、後ほど写真をよく見るとどうやらアトリではなく、同じ科のハギマシコらしい。生息地が中部以北の山の岩場なので、合致する。ヨーロッパ・アジア大陸北部の森林地帯で繁殖し、冬期は南へ渡りる冬鳥だ。鳥カメラは持っていなかったけど、こちらが動かないので、近くまで寄ってきてくれた。

4ピッチ目

易しいが藪の多いルートで、茨のとげに注意。これが終われば、歩いて山頂直下の登山道に出る。
4ピッチ目
ガスが上がってきた、帰ろう
河口湖 不動のほうとう