2020年11月3日 No.1313

大洞山(室生山地)  Page1

【行程・登山者】

大洞キャンプ場登山口〜東海自然歩道〜倉骨峠〜三の峰〜四の峰〜大洞山雄岳1013m〜雌岳985m〜登山口
【登山者】隊長
【撮影機材】OLYUMPUS E-M1mark2 mark3 M.ZUIKO 12-100mm pana leica 100-400mm

【概要】

NHKウィークエンド中部「ゆる山へGO!」のロケ下見に登った。アプローチも良く、見所が多い山で、キャンプ場から周回すると標高差が300mと、まさに「ゆる山」だ。紅葉も見頃を迎えていて、落ち葉を踏みながら石畳の自然歩道を歩くのが心地よい。紅葉する落葉樹の種類が多く、落ち葉を見ているだけで楽しい。ガマズミ、マユミ、アキグミ、ヤマナシなど木の実も多く、秋の豊穣が感じられる。ススキの穂が揺れる山頂からの展望も大変良く、室生山地の山々、高見山、三峰山地に連なる山々、台高山地、松阪の山が一望できる。
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大洞キャンプ場

見所の多い山なので、最短コースで周回した。秋、山の楽しみは色々とある。とりわけ、樹木の紅葉と実りが、秋を感じさせてくれる。このあたりは林業の盛んな地域だが、落葉樹林も多く残っている。自然歩道を歩くとよくわかるが、大きな岩が山腹を埋めていて、植林には適さない区域が自然のままになっている。このあたりはもともと火山地形で、1500万年前の火山活動により火山噴出物が降り積もり、その後の風化により現在の地形になった。
大洞山
ウリハダカエデ
イアタヤカエデ
ケヤキ ニレ科
トチノキ トチノキ科

紅葉樹

紅葉樹を見て、後で整理してみると、思った以上の種類の樹木が見られた。モミジ科 (イロハモミジ、オオモミジ、コハウチワカエデ、イタヤカエデ、ウリハダカエデ、カジカエデ)カバノキ科 (クマシデ、アカシデ、イヌシデ)トウダイグサ科(シラキ)

紅葉樹

ニシキギ科(マユミ、コマユミ、)ブナ科(ブナ、ミズナラ、コナラ)ニレ科(ケヤキ)バラ科(ヤマザクラ、アズキナシ、カマツカ)スイカズラ科(ガマズミ)トチノキ科 (トチノキ)ウコギ科(ハリギリ、コシアブラ)ツツジ科(ミツバツツジ、シロヤシオ)リョウブ科(リョウブ)ハイノキ科(タンナサワフタギ)・・・・・
水苔
ウリハダカエデ
苔むした石畳
ガマズミ スイカヅラ科
尼ケ岳957m
雌岳985m
マユミ ニシキギ科
コマユミ ニシキギ科
倶留尊山と池の平
アズキナシ バラ科

実り

今年は実のつきがあまり良くない。それでも赤い実を見ると秋が感じられた。バラ科アズキナシ、カマツカ、ヤマナシ、スイカズラ科ガマズミ、ニシキギ科マユミ、コマユミ
ヤマナシは宮沢賢治の短編童話「やまなし」を思い出す。小学校の国語の教材にもなっている。空想的で解釈も多様だ。クランボン、蟹、カワセミ、魚、ヤマナ、、が登場する。ヤマナシは{あれはやまなしだ、流れて行くぞ、ついて行って見よう、ああいい匂においだな」で登場する。なぜタイトルがヤマナシなのかよくわからないが、秋の豊饒を云いたかったのか?

野鳥

コゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ヒガラ・・・・
アズキナシ 葉の黄葉
ヤマナシ バラ科
雄岳1013m
カジカエデ モミジ科
三多気の棚田とサクラの紅葉