2020年6月27日 No.1293

マブシ嶺

~梅雨の貴重な晴れ間を利用して尾鷲道を歩いた~

尾鷲道

何度かピークは踏んでいるが、広々としていて、展望の良さを改めて実感した。風がよく通り涼しいのはいいが、ドローン飛行にはギリギリ限界の風速だった。帰還できるよう、まず、風上に移動させ飛行させた。何パターンか撮影し戻そうとしていたら、トビがやってきた。また来たか。ドローンに興味あるみたいでぐるぐる回りながら接近してくる。このシチュエーションなら上昇が正解だが、風があるのでそうもいかない。動きに反応しないように静止させたら、離れていった。
国土地理院の「点の記」を閲覧すると点名が「雷峠」になっている。点名と山名が一致しないのはしばしばあることだ。しかし、先ほどの地倉山の下の雷峠と混同しそうだ。昭文社の地図には「コブシ嶺」と書かれているが、三重県の山では「マブシ嶺」とした。松浦武四郎は乙酉紀行(1885年)で、 「此脈、本小屋嶺、槙塚、白欠、ありの木嶺、まぶし岳、中岳より竜辻に至る・・・・是を南大台と云。」と記しているので、マブシ嶺とした。埋標は明治26年なので、武四郎がこの地にやってきた8年後ということだ。東の川の上北山村出口から三重県側の木津へ抜けているので、生活道路があったと思われる。 地理院の測量順路もそのように記してあった。
山頂から南側の中岳方面
三等三角点「点名は雷峠」
ドローンによる空撮 マブシ嶺山頂広場
ドローンによる空撮 大台方面
ブナ
イタヤカエデ
ノキシノブ
白崩と大蛇ぐら 空撮
ブナの巨樹

豊かなブナ林

白崩と大蛇ぐらあたりを違う角度から撮りたかったので、樹林の間のちょっとした隙間からドローンをあげてみた。登山道が森林鉄道の軌道と重なるところがある。道幅があり平坦になっているので推測できる。このあたりは山地帯の上部で、ブナの巨樹が多い。

コマドリ

山地のよく茂った笹の多い林で鳴き声はよく聞くが、なかなか姿を見せてくれない。鳴き声が近いので、ふと数メートル先の枝を見ると、大きな声でさえずっていた。「ヒンカラララ・・・」と鳴く声が馬に似るので駒だそうだ。
コマドリ
コマドリ
コマドリ
オオアカゲラ

オオアカゲラ

この日もゲラ系の鳴きゴアは何度か聞いたが、姿を捉えたのが2回だった。余り動かずキョロキョロしていたので撮影できた。よく見ると子どもだ。頭が全体に赤いのでオオアカゲラか。背中の模様を見るとわかるのですが。
オオアカゲラ
エゾハルゼミ
ハヤブサ
ハヤブサ

ハヤブサ

先にも書いたが多分ハヤブサだろう。マブシ嶺は東の川を見下ろす位置にあり、生育環境は合致する。
オオアカゲラ
ゴジュウカラ
ヤマキマダラヒカゲ
ゴジュウカラ

ゴジュウカラ

大台ヶ原に来ると必ず出会うのがゴジュウカラだ。幹を上を這って上に行ったり下に行ったりするので撮影しやすい。下に動けるのはゴジュウカラの得意技だそうだ。そういえば、キバシリ、ゲラ類は上にしかいかない。
他にシジュウカラ、ヒガラ、コガラを見たが、撮影できなかった。ミソサザイも大きな声が谷に響いていたが、姿は見えなかった。今日はアオゲラ狙いだったが叶わず。コマドリが撮影できたのが嬉しかった。
カメラ機材 OLYMPUSE-M1Ⅱ、 E-M5Ⅲ  12-100mm LumixLeica100-400mm、mavic mini
ゴジュウカラ
ゴジュウカラ