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■古ケ丸山(台高)  2020年5月8日 No.1280
〜新緑とシャクナゲ、アケボノツツジの花、ルートチェックと撮影取材でレンガ滝周回〜
【行程】
からすき谷公園8:20〜10:10柁山10:20〜清治山11:00〜11:25レンガ谷分岐〜12:15古ケ丸山12:40〜レンガ谷分岐13:10〜レンガ滝14:40〜林道14:50〜からすき谷公園15:50 歩行距離11.3km 累積標高1300m〜行動時間7h40m

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概要 アカヤシオはアケボノツツジの変種だそうで、台高はアケボノツツジが咲いている。違いはアケボノツツジの方が若干、花の色が鮮やかなのと花の時期がアカヤシオより遅れる。詳しくは花柄の腺毛で同定するようだ。山頂はつぼみが多かったので見頃は来週だろう。ここの尾根はシャクナゲの群生が楽しめるが今年は花の数は少なかった。昨年はよく咲いたので今年は花に関しては裏なのかもしれない。他に、ミツバツツジ、ヤマツツジが見られ、稜線の新緑の始まったブナ、ヒメシャラ、コナラ、コハウチワカエデ林が実に雰囲気がよい。針葉樹ではツガの大木が多く、コウヤマキが多いのが特徴。心配していたレンガ滝周辺だが、ハシゴがつけられレンガ滝の見物がしやすくなった。整備に感謝したい。ありがとう。目視できた鳥は、オオルリ、シジュウカラ、カケス、ゴジュウカラ、ヒガラ、カワセミで、さえずりやドラミングで、アカゲラが確認できた。他にイカルのようなさえずりを聞いたが確かではない。しかし撮影できたのはオオルリとシジュウカラのみ。昨日の雪辱が少し晴れた。ハードなルートなので、重量を考慮し、レンズのグレードを下げたのが悔やまれた。尾根と谷や滝、両方を楽しめるいい山だ。

カラスキ谷公園 平野部の朝は雲一つ無い晴天だったが、宮川に入ると山頂部にガスがかかっていた。その前に思い込みで、松阪から櫛田川に入ってしまい、国道422号線でリカバーし宮川に入った。高速代が安くなったのと、あまり時間ロスがなかったのでよしとしよう。カラスキ谷公園の駐車場は、林業者の軽が2台止まっていた。作業に入っているらしい。時計を見ると8時を過ぎていたが、行動時間は8時間を想定しているので大丈夫だろう。駐車場には東屋、トイレがありいい登山口だ。大熊三山を紹介する大きな案内板があり、登山を奨励しているようだ。

  
宮川       からすき谷公園

柁山 このルートの特徴は前半の柁山への登りで標高の半分以上を稼いでしまう。(登山口が168m、柁山865m、山頂1211m)つまり、スタート直後から2時間弱の急登が待ち構えている。殆どが植林帯と常緑樹林で展望もなく花もないこと。ただひたすら登る。初夏になればコアジサイが紫色の花を咲かせてくれる。

  
登山口


ユズリハ、新葉が出てくると前年の葉が落ちる(子に譲るので「譲葉」)

柁山が近づくと植林が終わりヒメシャラが出てくる。モミ、アセビ、カシ、ユズリハの常緑樹にヒメシャラ、コナラ、カエデ類が混ざり台高らしい森の雰囲気になってくる。お目当てのシャクナゲはほぼ満開だが、花の着いている株は少なかった。今年は裏なのかもしれない。久しぶりに汗が滴り柁山で大休止。鳥たちもこの日は活発でシジュウカラ、アカゲラのさえずりが聞かれた。「キーコーキー」のさえずりはイカルのようだった。


シャクナゲ

柁山からは緩やかな尾根歩きになる。ブナ、ヒメシャラ、ミズナラ、コナラ、オオモミジ、コハウチワカエデなどの落葉樹が多くなり、芽吹きの時期で明るくいい雰囲気だ。傾斜が緩み鳥を見るゆとりができるが、新緑が出だす鳴き声はよくき聞こえるが姿を捉えるのが難しくなる。シジュウカラに次いでオオルリが多い。さえずりが聞こえる度に立ち止まり姿を探すがなかなか見つからない。


尾根のブナ

清治山まで来ると距離的には半分来たことになる。オオルリの声が聞こえているのでザックを降ろし待て居ると2羽が現れた。探しに行くと逃げるが待っているのやってきてくれる。これが野鳥撮影の極意かもしれない。昨日は不発に終わったので今日は、ルートがハードなためレンズを軽くしたことが悔やまれた。

  
ヤマツツジ      迷岳

清治山からはさらに雰囲気が良くなる。野鳥も多くなり、シジュウカラ、ヒガラ、ゴジュウカラが見られたが、撮影できたのはシジュウカラのみ。アカゲラのドラミングが谷に響いていた。

  

レンガ滝分岐を過ぎるとヤマツツジ、アケボノツツジが見られる。シロヤシオも見られるが数は少なくまだつぼみだった。アケボノツツジにヒメシャラの取り合わせは鈴鹿にはない台高の特徴だ。鈴鹿のアカヤシオはこのアケボノツツジの変種とされている。アケボノツツジの方は若干花期が遅れるので新緑とのマッチが彩りを添えてくれる。新緑の柔らかなグラデーションが山腹を飾っているが、残念ながら時折薄日がさすがガスがかかり始めていた。

  

  

清治山にやってきたオオルリ。オオルリはルート上で何度もさえずりを聞いたが姿を見せたのはここだけだった。


オオルリ 


シジュウカラ

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機材  OLYMPUS E-M1U  12-100mm、E-M5V 75-300mm