■恵那山 2020年2月4日 No.1267 photo gallery |
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Summary 竜ヶ岳でスノーハイクとも思ったが雪がない。日帰りで手頃や雪山ということで恵那山へ登ることにした。標高が2200m弱で百名山だが、樹林ばかりで花もなく夏には候補に挙がらない山だが、やはり狙い目は冬季だろう。山麓に昼神温泉があり、登山後の日帰り入浴も楽しみだ。予想通り雪は少なく歩きやすかった。 登山口は中央道園原ICから近い。ゲートまで雪はなかった。我々が到着と同時に2台車が入ってきたので、どうやら今日は3パーティの入山だろう。山腹に雪はなく、樹木は芽吹きが始まりそうな色をしていた。 ゲートから広河原登山口までは雪はなかった。登山口を入ると、僅かな残雪だったが、凍てついていて滑りやすかったのでアイゼンを装着した。グイグイとジグザグに高度を稼いで尾根に乗った。樹幹からアルプスの展望が見え隠れし、登高意欲が増してきた。
尾根に乗ると傾斜が緩み東側の展望が開けてきた。尾根に沿ってダケカンバ林が続いている。山腹の針葉樹はカラマツ、標高的に見てコメツガだろう。残念ながら霧氷はなかった。積雪は少なく、締まっていてアイゼンで気持ちよく歩けた。 雲一つ無い晴天で、中央に中央アルプス、東に南アルプス、西に御岳と乗鞍に続き北アルプスが一望できた。
恵那山頂2191m 1990m展望地からはさらに傾斜が緩み、針葉樹林(標高的にみてコメツガとトウヒだろう)の中を進む。 展望はないが、樹幹から高所感は感じられた。本日トップの単独男性と行き交う。正午前に山頂に到着した。展望用のやぐらに登るが、樹木の背が高く展望はなかった。可愛らしい神社の祠が点在し、避難小屋まで散策した。展望には恵まれなかったが、樹木の背が低く開校感があった。樹氷が残っていて青空に映えた。気温は低かったが、陽射しが暖かくゆっくりと食事と休憩ができた。
山名板には「恵那山」の下に「胞山」と書かれている。胞はえなと読み、花の胎内の意味らしい。イザナギ、イザナミの二神が天照大神を生んだときその胞を納めたからだそうだ。歩もう一つ、舟覆山という名があるらしい。これは山の形から容易に想像できる。島崎藤村の「夜明け前」という小説がある。これは恵那山麓の馬籠が舞台だ。若いときに一度読んだきりで内容は全く思い出せないが、深田久弥の百名山を読むと、恵那山が何度か登場するようだ。「遠く美濃の平野の方へ落ちている大きな斜面、北側に山の懐広げて見せているような高く深い谷・・・・」また、ウェストンもこの山に登っていて「日本アルプスの登山と探検」に記されているようなので、読んでみたくなり早速、古本を注文した。岐阜県、長野県は日本アルプスを抱え、登山対象としては標高が2000m強の山などは目立たないが、存在感のある山がゆえ百名山に入ったのだろう。
下山はm適度に雪が締まりアイゼンで快適に下ることができた。1時間40分で登山口に到着した。暖かい陽射しに誘われシジュウカラが元気に飛び回り、餌を求めてコメツガの実をあさっていた。
下山後は近くにある昼神温泉に浸かった。 弱アルカリ泉でいいお湯だった。 機材 OLYMPUS E-M1U 12-200mm | |
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