
雪渓の途中で小休止 最後の詰め

コルから見る奥穂高岳
5峰 前穂高岳尾根については日本山岳大系「槍ヶ岳・穂高岳」で、「数ある穂高の尾根の中でも最も美しいものの一つであり、その鋸歯状のスカイラインは穂高のシンボルと言っても過言ではない。また我が国のアルピニズムの歴史からいってもこの尾根は重要な位置を占めている」とコメントされている。この山岳大系でも5・6のコルのスタートで登攀時間は3〜4時間となっている。開拓は1924年7月10日。

5・6のコルから北尾根を見上げる
4峰 5峰とこの4峰はロープを出すこともなく、快適な岩稜歩きが楽しめる。上高地側は草付き斜面になっていてハクサンイチゲが見頃を迎えていた。高山植物と岩稜のシチュエーションがいい。4峰の上高地側は浮き石が多いので注意。頭に出ると3峰が見えてきた。

4峰

イワギキョウ

5峰を振り返る

4峰は上高地側から稜線へ

奥穂高岳
4峰の主稜線は大小の岩が絶妙なバランスで積み重なっていて、どこかひとつが抜け落ちると全部崩れそうだ。

4峰の頭へ
3峰登攀 3峰のこるまで来るとソロの若い男性が追い抜いていった。確認できるだけでこの日は、我々4人パーティーの他は、この男性ソロと2人パーティーが2組だった。そのひと組はニューヨークから来た若い男性2人だった。さて、3峰だが、V程度のクライミングで、ソロでも問題ないと思うが、自己は得てして想定外で起こるものだ。ここは基本通りロープを出して登攀を楽しんだ。初見でも弱点をついていけばリートは外さないだろう。核心部はチムニーで岩屑が詰まっていて不安定なので慎重に。ところでいつものことがだウサギが忘れ物をした。カッコにはハーネスを忘れたこともあったりシューズを忘れたこともあった。それで今回は確保器を忘れた。これはカラビナで代用できるし、懸垂はクライムダウンすればいい。それからアルパイン初めてのM君が確保器を落とした。これも想定内。いろいろと事が起こるが、レシュキューの技術があれば対応できる。

3峰

3峰上部

確保器忘れたが、格好だけはつける
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