プロローグ 「日本百名山」で深田久弥は、つつましやかな、むしろ可愛らしいと言いたいような山と評している。雨飾山は頸城山地の西端に位置し、標高は2000mに満たない山で、西隣の白馬連峰に威圧されていいる。しかし深田久弥は、長い肩の上に猫の耳のような小さなピークが寄り添っている様は品が良く美しいと記述し、いつかは登ってみたいと思っていたそうだ。これまで何度か候補に挙げていましたが今回、ようやく登る機会に恵まれた。
登山口〜ブナ平 小谷温泉側の登山口で前夜泊した。人気ルートはやはりアプローチの良い小谷側だそうだ。糸魚川駅でNさんをピックアップし、夜、現地に入った。登山口は標高は1000mくらいだが蒸し暑く感じた。4時に朝食をとり5時に登山口を出発した。しばらく大海川の沿って湿地帯の木道が続く。

左:登山口 右:ブナ平のブナ林

1500m台地〜荒管沢 ブナ平のブナ林は規模はそれほどでもないが、巨木が多く、これまでに見たブナの中では一番大きいと感じた。急登なので登るにつれダケカンバが多くなっていった。台地で少し水平道になり、トイレが設置されていた。台地からは山体の上部が見えるがガスがかかっていた。台地からは荒管沢に下る。トリカブト、タデ、アザミ、テンニンソウが咲いていた。沢の水は冷たくて美味しかった。ゆっくり体を冷やして400mの急登に備えた。


笹平〜雨飾山


秋の花








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