プロローグ 海の見える山としては申し分なく、アプローチに熊野古道が使えるので、ほかにはない魅力でしょう。一山ではものたりないので、二山を同時に登るとようう設定していますが、オチョボ岩まで足を伸ばすと、結構ハードになります。オチョボ岩はオプションということにしましょう。
馬越峠へは海山側から入る 平日だが登り口にはすでの車が駐まっていた。この二山はしばらく登っていなかった。一昔前の記憶が断片的に残っていた。

左:
夜泣き地蔵 右:熊野古道の石畳道

桧の美林と林床のシダ、石畳がマッチして雰囲気がいい。50分くらいで馬越峠に到着した。ここまで汗が額からしたたり落ちていた。やはり、夏の低山はつらい。峠は風通しがよく、ベンチに腰を下ろし、ほてった体を冷やした。個の数缶の間でも、両側から人が登ってきた。

右:馬越峠

左:先週歩いた大台ヶ原 右:便石山
便石山に関しては、展望の良い「像の背」と登りかきつかったことが記憶に残っていた。登山道の状況などはよく思い出せないが、実際歩いてみると大変よく整備されたいる。随所にベンチが設置され休憩を誘っている。登山道というよりも熊野古道の感覚だ。樹脂製の階段は歩道の感を否めないが、上部は古い石段になっていて雰囲気が良い。最後は山頂を右から巻き込むように登っていく。三角点のある山頂は樹林で全く展望はない。ここの見所はやはり馬の背岩からの展望で、期待を裏切らない。


左:馬の背岩 右:尾鷲の町並みと尾鷲湾

左:天狗倉山 右:登山道に咲くササユリ

さて次は天狗倉山へ向かう。峠までは下りなので登りより楽だが、若干の起伏がつらかった。やはり気温が高いからだろう。いや体の衰えもある。しかし馬越峠の道標には便石山まで120分と書いているが、実際にはゆっくりと歩いてもそれほどかからない。かなり甘い時間設定だ。
天狗倉山は便石ほど遠くない。峠から30分で山頂に立てる。当然登山者も多くなる。山頂は大きな岩の上で、鉄製のハシゴで登っていく。展望がよく、尾鷲の町並みや尾鷲湾が一望できる。大台ヶ原をもう一度撮影しようと思ったが、雲が下がってきて見えなかった。天気は下り気味のようだ。展望があるうちにオチョボ岩まで行くことにした。

右:天狗倉山

天狗倉山からの展望

オチョボ岩 簡単に行けた印象が残っているが、実際に歩いてみると往復3キロ以上はある。しかし行く価値のあるところだ。半島の突端にあるので、リアス式海岸を直下に見ることができる。白石湖、須賀利湾、銚子川河口など、つりをしていた頃に足繁く通った海だ。誰もいないと思ったが、若者が一人食事をしていた。今回はモデルがいないので、モデルになってもらった。これから便石山に行くようだ。

白石湖、須賀利湾、銚子川河口

左:オチョボ岩