
左:船石バス停 谷に沿って歩く
登山口は佐田坂の船石バス停から200mほど下り、国道が大きくカーブするところにある。私設の標識が設置されている。熊野宮川の支流の右岸を10分ほど進むと、大蛇峰への直登ルートが分岐する。尾根を忠実に詰めるルートで、標高差は400mある。終始傾斜は緩まず、小ピークの乗り越しで小休止を入れた。踏み跡は以前は薄かったが、「三重県の山」でこのルートを採用してからは踏み跡がしっかりとしてきたし、目印も見られるようになってきた。

十分ほど登ると、大蛇峰への直登ルートへ分岐する
大蛇峰 山頂には三等三角点があり、基準点名は「大蛇峰(だいじゃみね)」で、標高は687.29m。山頂は樹林帯の中だが、南側が樹木が切り払われ展望が開けている。吉野熊野国立公園に指定されている七里御浜を一望できる。しかしこの展望だけではちょっと寂しい。やはり帰りに烏帽子岩に立ち寄ってこそこの山域んkはいいる価値がある。

大蛇峰山頂 七里御浜
稜線を烏帽子岩に向かって東へ下っていく。樹林帯の下りで終始視界はないが、苔むした岩場や急傾斜などがあり、変化があってそれなりに楽しめる。

烏帽子岩 途中小ピークを迂回し鞍部まで下ると国道への分岐路がある。そこを通り越し少し登り返すと烏帽子岩に到着する。最後は、木製のハシゴを登ると烏帽子岩の上に出る。何度も来ているが、非常に天望の良いところで、西には紀伊半島の背骨にあたる大峰山脈、東には熊野灘が、眼下には新鹿海岸や七里御浜が一望できる。


さて帰路は先ほどの鞍部まで戻り、谷に沿って国道へ下っていく。チェックしたいポイントをあえて上げるとすれば、倒壊した作業小屋の近くにあるトチの巨木だ。なかなか見事なトチだ。

トチの巨木
さて下山後は、いつものように、この地方名産のミカンを有馬のJAに買い出しに行った。この時期は、「不知火」が特産になっている。美味しいミカンだ。そして、紀伊長島の「卵卵」に立ち寄り、卵卵ロールとシューとシューラスクをゲットし、帰路についた。