■霞沢岳(北アルプス) |
レポート No.987 |
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9月24日 沢渡(6:30)〜上高地1500m(7:10)〜明神〜明神徳本峠分岐(8:35)〜徳本峠(11:20)〜散策(16:00) |
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| ページ1 | ページ2 | 二日目 さて二日目は霞沢岳を目指すことに。アップダウンのある片道4kmの稜線ルートで、コースタイムは約8時間となっている。痛みの残る足が何処までもってくれるか、いつでも引き返す心の準備をして4時30分に徳本峠を出発した。 ジャンクションピーク2428m まずはジャンクションピークへの登りで400m高度を稼ぐ。1時間強で到着、ちょうど日の出の時間だった。ガスでハッキリとしないが、東の空が赤く染まりいい雰囲気だ。 ジャンクションピーク2481mを過ぎると、最低鞍部2261mに向けて緩やかに高度を落としている。亜高山帯で、林床にチシマザサを従えたオオシラビソの常緑針葉樹林が続いている。倒木地には、ナナカマド、オオカメノキ、ミネカエデ、ネコシデなどの落葉広葉樹が色づき初めていた。林床に、ハリブキ、ヒロハツリバナ、ゴゼンタチバナ、マイズルソウ、コイワカガミが確認できた。 最低鞍部を過ぎると屋根が徐々に痩せていき、針葉樹に変わってダケカンバが多くなってくる。ダケカンバは色づき始めていた。緩やかなアップダウンを繰り返し、K1ピークで一気に高度を上げ、ハイマツ帯に入った。高山帯に入ると高山の雰囲気が出てくる。コケモモの実が赤く熟し始め、ハイマツの陰にはゴヨウイグチが傘を開いていた。K1ピークに立つもガスで展望はなく、霞沢岳まで見通せなかった。 霞沢岳2645.8m ピークを踏むごとにアップダウンがある。稜線上の小ピークが霞沢岳だった。控えめなピークで、展望もなかったのですぐに折り返した。 山頂を折り返すとガスが少し晴れだし、上高地や梓川が俯瞰できるようになった。梓川を挟んで正面が明神岳で、前回ビバークした標高が同じくらいの5峰の肩がよく見えていた。ガスが少し晴れてくれたので展望が得られ、ここまで歩いてきた甲斐があった。 復路は少し高度を下げる計算だが、アップダウンがあるので往路と同じ時間を要し、13時過ぎに徳本峠に戻った。軽く食事をしテントを撤収、帰路についた。
怪我はまだ引きずっているが、紅葉のアルプスを少しでも歩けたことに感謝したい。 | ページ1 | ページ2 | |
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