プロローグ 遠征二日目、たくさん達は引き続き城ヶ崎、我々は城山に移動。目当ては、城山の人気フリーマルチルート「バトルランナー」。天気がいいので混雑が予想されたが、意外にも空いていた。他のルートでアップしてから取りつく予定だったが、ルートが空いていたので、いきなりアタックすることにした。
城山南壁は冬のゲレンデとして人気が高い。高さが100mくらいの岩壁には何本かのマルチピッチフリールートが開かれていて、中でも比較的グレードの低い「バトルランナー」は人気が高く、順番待ちをすることが多い。今回は天気予報に反し、結果的にはかなり天気が良くなったが、予報を見て計画を中止したパーティーもあったようで、この日はパーティーが少なかった。
バトルランナー さてバトルランナーだが、岩壁中央をダイレクトに4ピッチで繋ぐラインで、核心は鎌形ハングの5.10bとなる。
1ピッチ目 5.8 1ピッチ目は「とんとん拍子」5.8のようだが、アップなしで取り付くと、とんとん拍子にはいかない。 おおやさんリード。ピンを2本くらいとるまでは緊張する。一気にオアシステラスまでロープを伸ばした。

1ピッチ目をリードするおおやさん
オアシステラスは垂直の岩壁でほっと一息つける、木の生えたテラスだが、岩屑が溜まっているので落石誘発に注意が必要だ。これだけ岩が溜まっているということは上部からの落石があるということか。本来の1ピッチ目はもう少し下のようだ。2ピッチ目が核心なので、オアシステラスまで上していいが、核心を突破するには少しロープが出過ぎてしまい、フォールしたときの落下距離が長くなる。結局、鎌形ハングの下でピッチを切り、2ピッチ目とした

2ピッチ目 鎌形ハングの下までを2ピッチ目とした。このピッチは私がリードしたが、ルートミスして難しくなり、クライムダウンしてやり直した。登り直して鎌形ハングの直下に支点があったのでピッチを切った。


鎌形ハングしたの支点 オアシステラスからも少し距離がある

狩野川 お隣のエキスカーション

2ピッチ目の登攀
3ピッチ目 5.10b 鎌形ハングは本来2ピッチ目の後半だが、我々はこの核心を3ピッチ目とした。頭を押さえつけられてまずはカチをとる。少し足を上げて次のホールドをとり、一気に身体を上げるが、身体のサイズがないとつらい。一発で決めないと、どんどん力を吸い取られていく。何度もチャレンジしたが、ムーブが確立しようとしたときにはパワーがなくなっていた。残念ながら課題を残してしまったおおやさん。


このピッチが終わるとグレードが下がり、最後の1ピッチはどうでも良くなってしまった。それよりも株の課題ルートをやりたがったの最終ピッチを残して懸垂下降した。


エキスカーションのパーティー(おおやさんの知り合いだった)

バトルランナーの懸垂下降
フルハムロード 5.10b お昼を食べてフルハムロードにアタック。おおやさんがとりついたところで、落石。大きいのが降ってきた。咄嗟に木の陰に隠れる。岩壁に張り付いた方がいいようだ。落石が多いとは聞いていたが、かなりスピードが出ているので恐ろしい。落ち着くのに少し時間をおいた。
さてこのフルハムロード核心は上部のうすかぶり。どうやって越えればいいのやら。おおやさん何度もチャレンジしたが解決できず。私もチャレンジしたがムーブが判らない。右の鎌形ハング1ピッチ目(5.10a)に逃げてなんとかロープをセットしたが。確かこの前、登れたよな。今回は駄目。何回かやってる打ちにわからなくなってきた。課題として残った。

ブルースカイ5.9 時間が立つのは早い。最後におおやさんが、ブルースカイ5.9に挑戦して終了とした。

ブルースカイ