■大面岩@瑞籬山(奥秩父) |
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レポート No.833 |
〜大面岩の左岸稜でマルチピッチクライミング〜 |
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駐車場(7:00)〜左岸稜線取付(8:10)〜1P(8:20)〜2P(9:15)〜3P(9:45)〜4P(10:15)〜5P()〜6P(10:30)〜7P(11:00)〜8P(11:25)〜9P(12:50)〜10P(13:20)〜(13:40)山頂(14:20)〜懸垂〜駐車場(18:10) |
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7ピッチ目 5.10a 25m登り中間の小テラスでピッチを切り、さらにこの先30mが残っている。カンテラインは壁が立っていて登れない。ボルトがあるので人工mのできるが、ここまでフリーできたので、最後のまでいきたい。2mほど左にトラバースしたところにフリーのラインがあるようだ。トラバースで1個クリップしたが、次のピンは3mも上にある。ここは離陸が核心のようだ。カチを持つが、どうもバランスが悪い。ここで失敗すると4mは覚悟しなければならない。振り気味に入ると左のカンテが効きそうだ。これでバランスがとれたので身体を思い切ってあげて成功。それから先は5.10aのフェースが続いた。ロケーションも最高で、夢中になれた2ピッチだった。
8ピッチ目 歩き ちょとした岩を乗越し、木に掴まりながらバンドをトラバースし、チムニーの入り口でピッチを切った。移動のピッチになった。 9ピッチ目 5.10a さて最後の核心だ。チムニーからオフウィズスのピッチだ。最も不得手とする間隔のチムニーだ。奥へ行くほど狭くなり、バックアンドフットはできそうにない。入り口の方ならできそうだが、問題は抜け口がどうなっているかわからないし、ピンがなくてプロテクションがとれない。セカンドなら気持ちよく行けそうだが。よく見ると奥にピンがあった。人工の間隔でリングボルトが打たれていた。プロテクションがとれないのでもはや選択の余地はない。 まず、ザックがあるとつっかえるのハーネスにぶら下げる。窮屈な姿勢でアブミを使い身体をじわじわと上げていく。2ピン目もアブミをクリップ。後続のために2個とも残置した。のはいいが、チムニーを抜けるオフウィズスでカムも使えない。プロテクションがとれないのでフェースを行くしかないが、壁はほぼす垂直。ボルトはあるがアブミがない。60cmスリングで対応。人工のボルトでプロテクションをとりながら、ステミングで身体を上げていった。バランスがとれると案外、壁は立っていてもステミングが有効だった。チムニー、人工、A0、オフウィズス、ステミング、フェースと、とにかく注文の多いピッチだった。 チムニーを抜けると一気に展望が開けてくる。登攀はここで終了。跡は歩きの2ピッチを残すのみ。 歩きの2ピッチ さてここで登攀はほぼ終了。アブミやカムなど、入らない物はここにデポしておいた。あとは歩きの2ピッチで大面岩の頭に向かった。 大面岩の頭 歩きも入れると11ピッチでやっと頭に到着した。岩の上に乗ると、右か順に、大ヤスリ岩、瑞籬山、小ヤスリ岩、十一面岩、カンマンボロンと、いい角度で瑞籬の主要岩壁をパノラマできる。青空、白い雲、白い岩壁、唐松の黄葉、ツツジの紅葉など、それぞれの役柄がしっかりとしているの、自由自在に主役を変えて撮影ができた。とにかく自由に絵が作れる場所で、いつまでもとどまりたい場所だ。時計を見ると14時になっていた。少しゆとりがあるのでお昼を食べて岩を降りることにした。 今年登った、錦秋カナトコルートや山旅79黄昏ルートに多くのクライマーがいた。 懸垂 さて帰ろう。といっても11ピッチも登ってきたので、懸垂が大変だ。岩場の懸垂はロープの回収もらくだが、ブッシュ帯は大変だ。ロープの流れが悪いので回収に難儀した。
取り付きに戻るとすでに薄暗くなり始めていた。「秋の日はつるべ落とし」というが、瞬く間に暗闇になった。ヘッデンをつけて下山した。駐車場に戻り、夕食準備。今夜はテントではなく車泊することに、車を2台寄せドアを開けて、その間で食事の準備。ご飯を炊いて、味噌汁を作って、サラダを食べて、こちらは和定食で、たくさんはステーキの洋食。星空がきれいだった。シュラフにくるまりぐっすりと眠った。 | ページ1 | ページ2 | 現在の閲覧数 |
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