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■大面岩@瑞籬山(奥秩父)


レポート No.833
日時:2014年10月11日
参加者:たくさん、隊長、うさぎ

〜大面岩の左岸稜でマルチピッチクライミング〜

 

駐車場(7:00)〜左岸稜線取付(8:10)〜1P(8:20)〜2P(9:15)〜3P(9:45)〜4P(10:15)〜5P()〜6P(10:30)〜7P(11:00)〜8P(11:25)〜9P(12:50)〜10P(13:20)〜(13:40)山頂(14:20)〜懸垂〜駐車場(18:10)


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7ピッチ目  5.10a 25m登り中間の小テラスでピッチを切り、さらにこの先30mが残っている。カンテラインは壁が立っていて登れない。ボルトがあるので人工mのできるが、ここまでフリーできたので、最後のまでいきたい。2mほど左にトラバースしたところにフリーのラインがあるようだ。トラバースで1個クリップしたが、次のピンは3mも上にある。ここは離陸が核心のようだ。カチを持つが、どうもバランスが悪い。ここで失敗すると4mは覚悟しなければならない。振り気味に入ると左のカンテが効きそうだ。これでバランスがとれたので身体を思い切ってあげて成功。それから先は5.10aのフェースが続いた。ロケーションも最高で、夢中になれた2ピッチだった。

    
トラバースしてからの離陸なので、なかなか大胆に行けない、慎重に何度かムーブを確かめて


離陸を無事こなしクリップ、ほっとした

      
快適なフェースクライミング     テラスでビレイするうさぎ

    
うさぎの離陸          気持ちのいいフェース

   

8ピッチ目 歩き ちょとした岩を乗越し、木に掴まりながらバンドをトラバースし、チムニーの入り口でピッチを切った。移動のピッチになった。

9ピッチ目 5.10a  さて最後の核心だ。チムニーからオフウィズスのピッチだ。最も不得手とする間隔のチムニーだ。奥へ行くほど狭くなり、バックアンドフットはできそうにない。入り口の方ならできそうだが、問題は抜け口がどうなっているかわからないし、ピンがなくてプロテクションがとれない。セカンドなら気持ちよく行けそうだが。よく見ると奥にピンがあった。人工の間隔でリングボルトが打たれていた。プロテクションがとれないのでもはや選択の余地はない。

    

まず、ザックがあるとつっかえるのハーネスにぶら下げる。窮屈な姿勢でアブミを使い身体をじわじわと上げていく。2ピン目もアブミをクリップ。後続のために2個とも残置した。のはいいが、チムニーを抜けるオフウィズスでカムも使えない。プロテクションがとれないのでフェースを行くしかないが、壁はほぼす垂直。ボルトはあるがアブミがない。60cmスリングで対応。人工のボルトでプロテクションをとりながら、ステミングで身体を上げていった。バランスがとれると案外、壁は立っていてもステミングが有効だった。チムニー、人工、A0、オフウィズス、ステミング、フェースと、とにかく注文の多いピッチだった。

    
チムニーからオフウィズスへ

    
バックアンドフットで登るうさぎ

チムニーを抜けると一気に展望が開けてくる。登攀はここで終了。跡は歩きの2ピッチを残すのみ。

    
抜け口でピッチを切った

歩きの2ピッチ さてここで登攀はほぼ終了。アブミやカムなど、入らない物はここにデポしておいた。あとは歩きの2ピッチで大面岩の頭に向かった。

    

    

大面岩の頭  歩きも入れると11ピッチでやっと頭に到着した。岩の上に乗ると、右か順に、大ヤスリ岩、瑞籬山、小ヤスリ岩、十一面岩、カンマンボロンと、いい角度で瑞籬の主要岩壁をパノラマできる。青空、白い雲、白い岩壁、唐松の黄葉、ツツジの紅葉など、それぞれの役柄がしっかりとしているの、自由自在に主役を変えて撮影ができた。とにかく自由に絵が作れる場所で、いつまでもとどまりたい場所だ。時計を見ると14時になっていた。少しゆとりがあるのでお昼を食べて岩を降りることにした。


左から順に、十一面岩、小ヤスリ岩、瑞籬山、大ヤスリ岩

       
十一面岩

今年登った、錦秋カナトコルートや山旅79黄昏ルートに多くのクライマーがいた。

   

   
完登の握手              富士山


懸垂 さて帰ろう。といっても11ピッチも登ってきたので、懸垂が大変だ。岩場の懸垂はロープの回収もらくだが、ブッシュ帯は大変だ。ロープの流れが悪いので回収に難儀した。

   

   
左:ヤシオの紅葉   右:チムニーの懸垂、ステミングで降りる

     
左:チムニーの懸垂  右:フェースの懸垂、振られないように注意

       
チロリアンブリッジの練習風景         懸垂

    
右:ナイターでボルダリング

取り付きに戻るとすでに薄暗くなり始めていた。「秋の日はつるべ落とし」というが、瞬く間に暗闇になった。ヘッデンをつけて下山した。駐車場に戻り、夕食準備。今夜はテントではなく車泊することに、車を2台寄せドアを開けて、その間で食事の準備。ご飯を炊いて、味噌汁を作って、サラダを食べて、こちらは和定食で、たくさんはステーキの洋食。星空がきれいだった。シュラフにくるまりぐっすりと眠った。

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2014-10-11 Copyright (C) 2014 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home