■御池岳(鈴鹿) |
レポート No.715 |
2月16日 君ヶ畑集落の外れ駐車地(12:16)〜小又谷分岐(12:56)〜T字尾根取付(13:29)〜P878(14:44)〜P918(15:11)〜P967(16:00)〜ブナ権現で野営(16:46) |
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| ページ1 | ページ2 | テーブルランド 4時前に目を覚ます。焼きそばと,コーンポタージュ,パンでしっかりと食事をした。標高が低いので食欲は落ちず,しっかりと食べることが出来た。ボトルのお湯を沸かし直し出発の準備でスパッツを着けようとしたらファスナーの持つところがない。どうやら壊れたようだ。ベルクロがついていたのでそれでとめてセーフ。冬装備、どれが掛けても支障がでる。ヘッデンを点灯して5時過ぎに出発した。日の出までテーブルランドまで上がりたい。野営地のブナ権現からテーブルランドまでの標高差は150mほどだが,降雪直後のためスノーシューがスリップして思うように登れない。つぼ足の方が登りやすそうだが外すのも面倒なので,そのまま強引に登りきる。 日の出 あまり風もなく静かなテーブルランドだった。白み始めた東の空に雲はなくきれいな日の出が見られそうだ。東端に移動し日の出を待った。東の空が徐々に赤みをおびてきて,どうやら天狗岩辺りからの日の出になりそうだ。シュカブラを手前に据え,藤原岳からの日の出をまった。東の空が一段と赤くなり,太陽が天狗岩から登り始めた。きれいな朝焼けが雪面や樹氷を染めた。樹氷が満開の桜のように見えた。わずかな時間だったが,日帰り山行では観賞できない光景に酔いしれた。 日の出ショーが一段落したので,ボタンぶちまでスノーハイクすることにした。テントがひと張りあった。トレースは我々以外になかったので,三重県側から上がってきたのだろう。姿は見かけなかったが,ショータイムはどうしたのだろうか? 青のドリーネは,朝陽に染まったのでさしずめ「赤のドリーネ」だ。周囲をぐるっと回ってボタン岩に向かった。展望のいい所だ。歩いてきたT字尾根や遠くの山並みが一望できる。朝陽に赤く染まり始めた山並みが実にすばらしかった。御在所岳,雨乞岳,綿向山,釈迦ケ岳,竜ケ岳など鈴鹿の重鎮たちが浮かび上がってきた。どれもどっしりとして貫禄があった。 ボタンブチまで足を伸ばし,ケルン越しにゴロ谷を見下ろすと,昨年の捜索のことがはっきりとよみがえってくる。Nさん,どうしてあそこまで行ってしまったのだ,何が起こったのだ,と問いかけてみて教えてくれない。このケルンは,Nさんが御池を歩いた証ということだろう。滋賀県側は積雪しているようで,黒々と琵琶湖の輪郭が確認できた。東には黄金色に輝く伊勢湾が,西に琵琶湖が見られるロケーションは他にないだろう。御池を愛してやまなかった杣人さん,冬の御池にあこがれ果敢にアタックしたNさん,残念ながら会うことが出来ない所に行ってしまった。そんなことを考えながらボタンブチを後にした。
奥の平 さて,せっかくなので奥の平まで上がってみることにした。北には霊仙と伊吹山が白く輝いていた。ピークは奥の平全体が見渡せる展望台だ。光の加減が気になっていたドリーネに再び降りてみることにした。赤いヤッケの単独者がひとり歩いてきた。手を振ってあいさつする。たぶんあのテントの登山者だろう。朝一番,スノーシューで真っ白のキャンパスにトレースをつけてきてしまったので許してほしい。 ドリーネは朝一番が良かったみたいだ。2時間の散策を終えてテーブルランドを去った。シリセードを交えてブナ権現まで滑るように下った。テントを撤収し来たT字尾根のルートを戻った。朝方は天気が良かったが、高曇りになってきた。シャクナゲの痩せ尾根をスノーシューを履いて通過するのは骨が折れたが、それを過ぎると快適なスノーハイクだ。T尾根末端でスノーシューを脱ぎ、壺足で植林帯を下った。林道に降り立つと轍が伸びて来ていた。入山者が居るようだ。小又谷の駐車場には2台の車が止まっていた。ノタノ坂方面にトレースがあった。林道を1時間ほど歩いて駐車地に戻った。帰りに桑名のLifePageに立ち寄り、壊れたスパッツを買い換えた。完
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2013年2月17日 Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |