最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

 

一の壁@御在所岳(鈴鹿)2012年8月26日 No.689 隊長、うさぎ
〜ホームグラウンドで技術維持〜
「早起きは三文の得」というが、今日に関しては壁が湿っていて、遅出の方が良かったと思った。午後から予定があったので、朝から4本登って11時過ぎに切り上げた。一の壁は盛況だった。

アプローチ 朝が早いので、休日でも駐車場に困らない。登山口の脇に駐車できた。それに夏場は涼しいのでありがたい。気温はそれほど高くないが、歩き出すと汗が噴き出してきた。台風が南風を呼びこび、湿気がおおいのだ。山は中腹よりも上がガスに包まれていた。四の渡を過ぎると、藤内小屋のおじさんがガスボンベを担いで降りてきた。宿泊者がいるようだ。宿泊するのは遠方からのクライマーが多いようだ。今日も藤内壁はクライマーで賑わいそうだ。藤内小屋で身体を冷やす。宿泊者は朝食中で、犬の「ふーちゃん」も元気だった。少しからだが引き締まった感じ。

2ルート(W) 一の壁はやはりガスの中だった。壁は濡れてはいないが湿っている。岩に手をかかると滑ると言うよりも「ぬめる」感じだ。とりあえず2ルートから初めて見る。ところがスイスイ登れるはずが、手もシューズも、ぬめり感が伝わってくる。チョークを何度もつけながら、慎重に登ってみた。慎重になりすぎて身体の動きがぎこちない。


2ルート(W)

右ルート(X)  依然としてガスは晴れないが、空が明るくなってきたようだ。気温の上昇とともにガスの上がってくれるだろう。続いて比較的乾いていそうな右ルートをやることにした。脇ほどのウォームアップで少しからだが動くようになったが、ぬめりの不安感が払拭できたわけではない。ここも時間を掛けて慎重に登る。いまいちホールドもスタンスの信用しきれないので、身体が岩に近づいているので窮屈だ。何度もチョークをつけるが気休めか。


右ルート(X)

左ルート(X)  2本を終えると、クライミングスクールのMさんがやってきた。どうやら中尾根をやるらしい。我々はここで小休止。するとガスが晴れてきた。風もあるので、壁がいい状態になってきた。これで少しモチベーションが上がりだした。時計を見ると9時30分だ。11時半には帰りたいので、あと2本はできそうだ。さてどうしよう。ダイレクトに行きたいが、まだ少し壁にぬめりがある。2,3ルートはふさがってきいて空きそうにない。左ルートが空いていたので登ることにする。ぬめりが消えて快適だ。核心はハングの上の一手だが、うさぎのためにカムをセットしておいた。このルートレイバックの練習もできるし、内容のあるルートなのでおもしろい。先ほどの右ルートもそうだが、距離が長く、途中でトラバースがあるのでロープの流れが悪い。終了点近くになると、重くてクリップするのが大変だ。


左ルートの出だし

  
左ルート


左ルート

  
左ルート

   
中尾根P3ツルム            バットレス 


一の壁

5ルート(X)  さてあと一本やる時間がある。一の壁の今日は盛況でこの時間になるとどのルートもふさがっていた。ロングルートの時間はなくなってきたので、比較的短い5ルートをやることにした。このルートは初めて登るが、グレードがXなので大丈夫だろう。ガイドブックのルート説明は、「右端にあるフリクションの良く効くフェース」。その通りだ。もろい部分もあるので注意。その通りだった。トラバース気味にスタートしたら一つ目のピンが長かった。ガイド通り、フリクションを効かせて快適に登れた。


5ルート(X)


5ルート


藤内壁

早朝から4本登り、短時間ながら効率的に楽しめた半日だった。ホツツジが岩場にきれいに咲いていた。

 

 

2012年8月25日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home