鬼が牙@石水渓谷(鈴鹿)2012年6月17日 ホーム |
■鬼が牙@石水渓谷(鈴鹿)2012年6月17日No.677 utty、とっちゃん、隊長、うさぎ プロローグ 残念ながら週末は雨で、予定していた八ヶ岳小同心クラックをキャンセルにした。昨日は四日市の好日山荘で、クライミングギアや特売品を物色。そして今日は、朝から天候が回復すれば前尾根@御在所を楽しもうと思ったが、朝目が覚めるがまだ雨が降っていた。午後から天候が回復しても岩が乾かないだろうと急遽、鬼が牙@石水渓谷の行き先を変更。梅雨の時季なので臨機応変に対応し、貴重な晴れ間を有効に活用した。 岩が濡れている 岩から水がにじみ出ている。朝まで雨が降っていたのでまだ乾いていない。準備をしているとuttyが到着。右のルートは確かめていないが、登れそうなのは中央のルートしかなさそうだ。それに、パワーがいるので、筋肉がフレッシュなうちにやっておきたい。 中央ルート1ピッチ目 まずはウォーミングアップで1ピッチ目。35mのピッチで、途中できれば50mロープで間に合うが、懸垂下降も当然2回になり手間がかかるので、50m2本あった方が効率的だ。このピッチ序盤と終盤がポイント。といってもW程度。スラブなのでホールドが乏しくフリクションで登る。終盤の核心にダイクが2本入っていてホールドになるが、風化が進み過信はできない。
1ピッチ目の終了点につくと、とっちゃんが到着したようだ。1本ロープを投げ落としたが途中で引っかかった。懸垂で降りてロープをさばき、ブルージックで登り返した。 2ピッチ目 さて2ピッチ目(25m)だ。出だしは人工登攀になり、アブミで登る。前回リングボルトを打ち足したが、表面の風化が進み脆いところがあり、リングボルトが抜け落ちた穴がいくつか残っている。中間地点にリングボルトを打ち足したが、やはり不安が残る。次回、ここはペツルのボルトにリボルトしたい。 アブミに乗って垂壁の上に出ると小テラスがあるので、筋肉をやすませることができる。出だしが少し微妙でフリクションで登るが、花崗岩の表面が風化でザラついているところがあるので慎重に体重を乗せる。中盤を過ぎるとホールドが少し得られるのでピンの間隔も長くなる。リングボルトの支点は錆ついていて、いずれはリボルトが必要だと思う。 小テラスで2ピッチ目が終了しビレイ解除。ウサギ、とっちゃんと続き、ビレイをとっちゃんに交代し、私は支点の整備。10mmのボルトの穴をあけるのに20分くらいはかかる。uttyが到着しボルトの設置が完了すると狭いテラスに4人が並んだ。 3ピッチ目 さて、3ピッチ目(25m)だ。ここもスラブでW以上はあると思う。傾斜は2ピッチ目よりも緩く感じるが、相変わらずホールドが乏しい上に、風化が進んでいて、花崗岩の結晶が取れることがあるので不安を感じる。ボルトは2本しかなく、途中の盆栽くらいの松にスリンクをかけ支点をとるが信頼できない。ザラつきさえなければ2本くらいで大丈夫だと思うが、もう少し支点を増やしたいと思う。灌木帯に入ったところが終了点で、立木でビレイをとる。正面の岩を支点にしたいので、ペツルのボルトを一本設置した。次回来た時にもう一本設置し終了点にしたい。 さて、いい時間になってきたので帰ろう。まずは懸垂で2ピッチ目の小テラスへ、うさぎ、とっちゃん、uttyの順に降り、私は支点を作りながら降りることに。うさぎが小テラスでATCを落としてしまったようだ。その時のために予備を持ってきているが、普通ならこのミスは許されない。
次に2ピッチ目の懸垂下降。垂壁は気持ち良く降下できるが私は支点の整備が残っている。最後に懸垂下降し垂壁にリングボルトを設置しようと思い、穴を変えて打ち込むと、ぐらついている。風化で花崗岩の結晶がはがれやすく、脆くなっているようだ。このままでは危険なのでリングボルトを抜きとり、ペツルのボルトを設置することにした。
整備 ジャンピングのドリルを10mmに交換しなければならないが、これがなかなか抜けてくれない。宙づりの姿勢ではドリルの刃の交換すらままならない。なんとか交換でき、次は、穴あけ作業だ。これもつらい作業だ。穴をあけボルトを打ち込むとキンキンといい音がした。スパナでしっかりとナットをとめて完成。やれやれ。次回は中間のリングボルトをペツルのボルトに取り換えたい。 終了点で一息入れ、最後のピッチを懸垂下降。落としたうさぎのATCが見つかったようだ。ATCがなくても降りる方法はあるが、してはいけないミスのひとつだ。50mロープを連結し懸垂下降して終了とした。完 |
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