2011年7月25日 藤内壁@御在所岳(鈴鹿) ホーム |
■藤内壁、一の壁@御在所岳(鈴鹿)2011年7月25日 No616 隊長、うさぎ
アプローチ 天気予報では午後から下り坂とのこと。また暑い時期でもあるので、低山歩きは早出が鉄則だ。5時半過ぎに家を出て御在所に向かった。菰野町に入ると、黒い雲が垂れ込め、今にも雨が降り出しそうだ。ロープを出すことなく撤退することを視野に入れ、スカイラインを登っていった。 裏道登山口まで進むと、普段ならトンネル手前のPが空いていたことがないが、今日は一台も車が駐まっていなかった。平日でもあり、しかも天気が不安定なので、登山者の出足が渋ったようだ。ということは藤内壁も貸し切り状態のようだ。荷物をまとめ、登山口から歩き始めた。登攀具を詰め込んだザックがやけに重い。家に帰ってから重さを計ると13.4kgあった。特に余分な道具は持っていないが、今回は上級コースを単独でアタックすることもあるので、シングルロープにしたし、チェストハーネスやアセンダーもでかざっくん詰め込んできたからだと思う。ダブルロープだと42g×50m=2.1kgだが、今回持参したシングルロープになると、60g×50m=3.0kgとなる。この装備を担いで1時間も歩くと、全身から汗が噴き出してきた。 藤内小屋で体をクールダウンし 、藤内壁に向かった。高度を上げるにつれガスが濃くなり、岩が濡れていないか不安になった。力のいれどころは、岩に張り付いてからであって、アプローチで疲れてしまっては元も子もない。そのためには胃泡場までのアプローチは一時間程度だが、適度な休憩を入れ、ウォームアップのつもりで歩いた方がいいだろう。 一の壁に到着すると、少し薄日が差し、ガスが少し晴れてきた。誰もいない一の壁は珍しい。貸し切り状態なのでどこのコースも待ち時間なしで登れる。しかし今日は、うさぎが一の壁初めてということで、1,2,3コースがメインとなる。この初級コースは人気があり、土日だと、なかなか登れない。グレードは、1,2がW、3がW+だ。 1ルート まずは1ルートから登ることにした。初級コースとはいえ、リードするとなると、最初の一本は慎重になる。1ルートはいつから登っていないかわからないが、最初の一本なので、意識的に手足を大きく動かしてウォームアップのつもりで登った。さて次はうさぎをフォローする。初めても一の壁だったが、実にあっけなくスムーズに登ってきた。フェースクライミングに慣れるために、2本も1コースを登った。
2ルート さて次は2ルートだ。 グレードは先ほどと同じWだが、スタンスやホールドが違ってくるし、少しレイバックが練習できるところもある。リードする私も、本日の3本目ということで、スムーズに手足が動き出した。それに伴い、スタンスやホールドがよく見えだした。2カ所ほどロープがとまったところがあったが、テンションがかかることもなくクリアできた。ここは懸垂で降りて、4本目は2ルートを繰り返した。繰り返し登ることも大切で、詰まったところが2回目で解決できることもある。4本目も懸垂で降りた。4本連続だったので、ここで少し休憩を入れ、軽く食事をした。しかしこの間に、ぽつぽつと雨が当たり出したので、慌てて3ルートに取りかかった。 3ルートのグレードはW+で、先ほどの2本よりも少し難しくなるが、先ほどの2本のノウハウを生かせば、テンションをかけずに登れるはずだ。コースも長くなり、リードも先ほどの2本よりは慎重になった。さて、うさぎの登攀が始まった。ロープが止まることが2回ほどあったが、問題なくクリアできた。一の壁が初めてにしては上出来だった。さて、もう一本、今度は少し志向を変えて、スラブのカリフォルニアドリーミングに向かおうとしたところ、雨が降り出した。本日はこれまでだ。荷物をザックに詰め込み、カッパを着込んで一の壁を後にした。完 |
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