2010年月9日18日 笠ヶ岳(北アルプス) |
■笠ヶ岳(北アルプス)2010年9月18日 No.561 隊長 | ページ1 | ページ2 | 稜線 花はオヤマリンドウやミヤマアキノキリンソウが少し咲き残っている程度で、それよりも、ナナカマド、ヒョウタンボク、ベニバナイチゴなどが赤い実をたわわにつけていた。またホシガラスはせっせとハイマツの実をついばんでいた。急登りをしのぎやっと稜線にたどり着いた。やれやれ、ここまで来ると山頂は射程距離に入る。また、双六小屋からの登山者も見かけるようになる。山口から見えた単独のおばさんが、新穂への降り口はどこか訪ねてきた。鞍部にカールへの降り口があるが、現在は立ち入り禁止となっている。古い地図は以前の分岐点がのこっているので、不思議に思ったのかもしれない。山荘で一泊し明日下山とのこと。昨日は雨に降られたそうだ。山小屋では3日間停滞する人いたそうだ。今日は唯一晴の予報だが、ガスなので残念ですとのこと。しかしガスが流れ時折稜線が見渡せるので、雨に降られるよりは余程ましだといっていた。 笠ヶ岳山荘 ガスの切れ間から覗く展望を楽しみながら稜線を歩く。一度だけ笠ヶ岳の全容が見られたがそれ以後、見えることはなかった。何とか11時には山荘に着きたいと思っていたが、稜線に上がってからは少しペースダウン。12時に折り返せばいいだろうとマイペースで歩いた。山荘には11時30分に到着した。昨日のお客さんを送り出した山荘は閑散としていた。朝早く双六小屋を出発した登山者が数人到着したところだった。聞くところによると、今日は布団一枚に三人という混みようだそうだ。山口におばちゃんも、明日は天気もパッとしないし、展望もないし、小屋は混雑しそうだしと思案中。結局、今日のうちにわさび平まで降りるみたいだ。
山頂 ガスで展望はのぞめなさそうだが、とりあえず山頂に行ってみることにした。先客が数人、ガスの晴れるのは待っていたみたいだが、諦めて降りてしまった。10分ほど待ってみたが、少し寒くなってきたので早々に小山まで降りた。飲み物は1.5リットル分用意してきたが、登りで1リットルを消費したので、小屋で水500mlとコーラを購入し補給した。おにぎり2個で昼食を済ませる。ガスで日が遮られると寒い。気温は10度を下回っていた。身体が冷えてきたので小屋を後にした。 下山 さて、下山といえども長い道のりだ。稜線を歩いていると多くの登山者と行き交った。新穂から登ってきた人、双六から縦走してきた人、様々だろう。とにかくかなりに人が笠ヶ岳山荘を目指していた。超満員になるのは仕方ないだろう。稜線分岐まで戻り一本入れる。標高は2800mだから、登山口まで1400mくだらなくてはならない。登りもきついが、下りも骨が折れる。日帰り二人組も山頂を折り返し分岐まで到着したようだ。今から激下りですね、と笑いながら会話を交わす。先ずは杓子平まで一気に下ろう。朝新穂高温泉を出発してきた登山者の多くは、ちょうどこの時間にカールの登りにかかっていた。こんにちはの挨拶にも苦しそうに、みんなあえぎながら登ってくる。男女だが、どうも女性の方が多いようだ。山スカはいた山ガールも何人か見かけた。先行していた山口におばちゃんもカールの途中で追い抜く。しかしなかなかの健脚だ。杓子平の分岐に到着すると誰もいなくなった。時計を見ると14時20分だ。今頃ここを歩いているようでは、小屋到着までに日没を迎えるだろう。 杓子平分岐から登山口までの下りが辛い。標高差1000mあり、登り3時間、下り2時間の区間だ。高度計の数値が下がっていくのが楽しみだが、気にするほど100mの降下が長く感じられる。泣いても笑っても登山口の標高は1370mだ。足腰に疲労が溜まり辛いが、とにかく自分足で下るしかない。16時には登山口と思っていたが、20分オーバーで登山口までもどった。ここまで下れば暗くなっても大丈夫だ。とぼとぼと50分、林道を歩いて駐車場に戻った。 完 | ページ1 | ページ2 | |
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