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2010年5月8日 日出ケ岳(大台ヶ原山)

 

日出ケ岳(大台ヶ原山)2010年5月8日9日 No.545 じんじんさん、uttyさん、りんちゃん、つくだにさん、隊長
〜ロングコースの尾鷲道で日出ケ岳へ再び〜
【2010年5月8日】
栃山林道駐車地808m(9:07)〜(10:00)地蔵峠1001m(10:10)〜(10:55)古和谷廃道分岐(10:55)〜(11:32)神明水(12:00)〜新木組峠(12:18)〜(13:12)木組峠(13:24)〜一本木(13:38)〜(14:07)マブシ平(14:15)〜(14:50)マブシ嶺(15:12)〜雷峠(15:18)〜マブシ峰1410m(15:28)〜P1352(16:00)〜野営地(16:28) map 歩行距離 12km 累積標高 +1100m *GPSデータによる
【2010年5月9日】
野営地1330m(5:00)〜堂倉山分岐(5:40)〜尾鷲辻1579m(6:10)〜正木峠(6:51)〜(7:05)日出ケ岳1694m(7:30)〜(8:10)大台荘の取材(9:15)〜尾鷲辻(9:41)〜(10:40)堂倉山1471m(10:53)〜(11:20)野営地(12:00)〜P1352(12:15)〜(12:51)マブシ峰1440m(13:02)〜マブシ嶺1410.8m(13:14)〜一本木(14:02)〜(14:22)木組峠1196m(14:37)〜新木組峠1188m(15:08)〜(15:26)神明水(15:38)〜(16:11)又口辻1162m(16:19)〜(16:44)地蔵峠(16:57)〜駐車地808m(17:37) 歩行距離22km 累積標高 +600m -1100m

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尾鷲辻 二日目は4時過ぎに起きて日没前の出発に備えた。二日目は長丁場だ。5時に日の出を見てまずは尾鷲辻を目指した。6時10分に尾鷲辻に到着するも、まだ朝が早いので誰も歩いていない。東屋で休憩していると、初々しいアベックが歩いてきた。ここからは周遊コースを辿り、正木峠を越えて三重県の最高峰である日出ケ岳に登りついた。この辺りは特に説明することもないだろう。

     
トウヒの倒木が目立つ             尾鷲辻にある東屋


正木が原から正木峠の白骨林を見る


正木峠

日出ケ岳山頂 7時過ぎに日出ケ岳山頂に到着した。日出ケ岳1695.06mには一等三角点の標石が埋められている。埋評は明治28年7月21日となっている。点名は「大台ヶ原山」で、所在地が「三重県多気郡宮川村大字南大杉字堂倉」となっている。まさしく三重県の山である。この三角点碑は、もぐらもちさんの解説によると「三角点碑、後ろが明治期に建てられた「井場亀市郎」名による山頂碑です。この山頂碑は松浦武四郎が出費して作った(と思われる)一連の山頂碑の一つです。」しばらく展望を櫓の上で楽しみ、下に降りて軽く腹ごしらえをし、記念写真を撮ってからビジターセンターに向かった。標高があるのでさすがに朝夕は冷え込み、レインウェアを羽織った。


台高山脈の山々

     
たまには集合写真               山頂の展望台


旧大台荘 次にビジターセンター周辺の取材に立ち寄った。残念ながら9時からの会館だ。自販機で飲み物を補給し、大台荘を訪ねてみると改装作業中であった。ネットで事前に、経営者が変わる情報をつかんでいたので、営業状態は分からなかった。経営者は第三セクター吉野熊野開講開発であったが、解散し譲渡されたようだ。電話番号は変わらず、経営者が変わっていた。改装中の建物を外から覗いていると、新しいご主人から「入って下さい」と声をかけられた。5月12日からプレオープンするようで、許可が下り次第本格営業を始めるとのことだった。名称は「心湯治館」で宿泊料も値下げしている。コーヒーを頂き、色々と話しを聞くことができ、部屋などの施設などを見せていただいた。

     
駐車場                 旧大台荘


旧大台荘(「心湯治館」に生まれ変わる)5月12日より

堂倉山 さて、これからの長い道のりを思うと長居はしていられない。取材に1時間を要し、尾鷲辻には9時40分に戻った。帰路は堂倉山に立ち寄ることのした。豊かなトウヒの樹林を歩き堂倉山に向かう。約1時間で堂倉山に到着した。シャクナゲが群生しているが、開花するには後もう少し時間が必要だ。しかし日差しが良いところは開花した株があり、見事に花をつけていた。また、コバノミツバツツジや山桜も満開で、トウヒ、ウラジロモミ主体の針葉樹林の森に色を添えていた。


シオカラ谷

    
ミヤマネコノメソウ           バイケイソウ


トウヒ林


堂倉山のホンシャクナゲ


満開のヤマザクラ

花を見ながら堂倉山の南斜面を降りると、白サコと呼ばれる所に出る。白崩谷の源頭にあるので「白」、サコは迫・峪があるが、せまると解釈すると、白崩谷が迫る場所と解していいだろう。そこから緩やかに高度をさげ、野営地に到着したのは11時を過ぎていた。昼食とテント撤収をして12時出発することにした。出発の準備をしていると、尾鷲方面から若い単独者がひとり山頂を目指して歩いてきた。この尾鷲道で出会ったのは後にも先にもこの一人だった。ちなみに公共交通機関を利用する場合は、朝早くタクシーで栃山林道を上がり、ゆとりをみて約9時間で駐車所運到着できる。その日のバス(奈良交通)に乗るに平日なら15:45、土日なら14:45の大和上市行きのバスがある。


坂本貯水池を見下ろす

テントを撤収し帰路についた。水と食料を消費しているので、荷は軽くなっているはずだが、足取りは重い。マブシ嶺を下り、木組峠を越えるまでは、厳しい稜線歩きが続く。なるだけアップダウンの少ない巻き道を選んで歩いたが、マブシ嶺の手前のピーク(マブシ峰)の巻で方向を間違え、P1402の派生尾根派生尾根に入ってしまったこと気づきすぐに修正。やはりここはピークを踏まなければならない。ピークのシャクナゲの芽がはち切れる寸前だ。ここで一息入れてからマブシ嶺を降りた。


マブシ嶺


橡山と尾鷲湾


今一度、大台ヶ原山を振り返る

 やっと新木組峠に到着した。すでに15時を過ぎている。あと2時間30分ほどがんばらなければならない。足腰肩に疲れが溜まり始めている。しかしここまで来ると降る一方なので、気分的にも楽だ。スカルパの新しい靴をはいてりんちゃんは、どうも足が痛そうだった。おニューの靴は、慣れるまで少し時間がかかりそうだ。


新木組み峠にて


咲き始めたシャクナゲにさようなら

昨日と今日の晴天で、咲きかけていたシャクナゲが花を開いていた。つぼみが割れると一気に開花するみたいだ。途中、神明水で給水し、16時45分に地蔵峠に降り立った。あとはとぼとぼ林道を歩き駐車地へ。ロングコースを歩き通した充実感に浸った。 完

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